現在来日中で、全4回公演中2日までを終えたテイラー・スウィフト。この来日は、エルトン・ジョンの記録を抜いて昨年史上最高に興行成績を上げた『The Eras』ツアーの2024年初日なので世界が注目している。
1)まず、初日、2日目のセットリストが明らかになった。
初日・2月7日
2日目・2月8日
2)さらに、来日公演の直後に『The Eras』ツアーの映画が、ディズニープラスで3月15日から配信開始。
去年劇場で見た人もいると思うけど、『The Eras』ツアーの映画が、タイミングよく配信されることになった。
配信版の嬉しいのは、なんと「(Taylor’s Version)」になっていること。
これまで劇場版で公開されなかった”cardigan”を含むライブ全編が見られるのと、サプライズソングが4曲も追加され計5曲も多くなる。
来日公演を見て、興奮覚めやらぬまま復習できる絶好のチャンスとなる。見たくて行けなかった人もぜひ見てみて。
3)来日のサプライズ曲
ライブは、両日45曲3時間20分。ツアーを観た方は分かると思うけど、それぞれのアルバムできっちりとその世界観を再現しながら、今に更新しているので、セットも振り付けも完璧に出来上がっている。毎日セットリストを変えるというのは基本的に不可能だ。なのでセットリストは、ツアーが始まった時からほぼ同じ。ただ私が観たツアー初日は、『スピーク・ナウ(テイラー・ヴァージョン)』が出る前で、『スピーク・ナウ』の”エラ”は1曲だけの演奏で、計44曲だったので1曲増えている。
世界がとりわけ注目しているのは、アコギで毎公演2曲演奏されるサプライズソングだ。2023年のツアーでは、大失敗しない限り絶対に同じ曲は繰り返さないというポリシーで演奏していた。2024年に入ったらそれをゼロに戻して繰り返しもあり、ということになっている。日本公演2回では1曲だけ去年のツアーの繰り返し演奏となった。
初日は、”Dear Reader”, 『ミッドナイツ』の”3AM”バージョンに収録された曲で、日本で史上初ライブパフォーマンスされた。
“Holy Ground”は、『レッド』収録で、去年のツアーで1度パフォーマンスされている。
2日目は、”Eyes Open”で、『ハンガーゲーム』のサウンドトラックに収録されて『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』にも収録されている。このツアーでは初のパフォーマンス。
“Electric Touch”は、『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』に収録で日本で史上初のライブパフォーマンスとなった。
残りの2日間で何が演奏されるのか楽しみだ。
4)また、日本公演で語っていたことが、世界中でニュースになっていた。
a. まず、テイラーが日本語を話して、日本の観客が感動していたこと。
b. それから、新作は、グラミー賞を受賞しなかったら日本公演で発表する予定だったこと。
テイラーが日本公演で、新作『The Tortured Poets Department』について少し詳しく語っていたことがニュースになっていた。
新作の発表について。
さらに、「自分の頭の中では計画していたんだけど、ジャック(・アントノフ)には言ってあって、でも多くの人には言ってなかった。もし、今日ラッキーなことにひとつでもグラミー賞を受賞することがあったら、新作があることを発表するって決めていた。だけど、もしひとつも受賞しなかったら、今日東京で発表する予定だった。それで人になんでそんなにたくさんアルバムを作るの?と言われるけど、だって大好きだから。本当に本当に大好きだから、すごく楽しんでやっているんだから、放っておいて、って感じなの」
「『The Tortured Poets Department』は、『ミッドナイツ』が完成してすぐに作り始めた。全米ツアー中に作っていて、2年間くらいはかけた。アルバムはバイナルが作れるように前もって完成させて提出してあった。もうすぐみんなで一緒に聴けるようになる」
また、「東京に来るのはいつでも大好きで、だってみんなのことが大好きだから。だからこのショーのことをずっと楽しみにしていたんだよ」とも語っていたようなので感動した。
グラミー賞でアルバム賞を受賞して、すぐに日本に来たから、「今めちゃくちゃ最高の気分!」とも言っていたよう。行った皆さんは、テイラーのエネルギー感じましたか?
c. テイラーはこの後すぐスーパーボウル
テイラーは、今アメフト選手のトラビス・ケルシーと付き合っているので、それが毎日大大大ニュースだ。何しろ彼のチームのカンザスシティ・チーフスが、アメリカで最大のスポーツイベント、2月11日開催のスーパーボウルに出るから。誰もがテイラーの日本公演最終日2月10日が終わってからスーパーボウルに間に合うのかと計算して記事にしている。
そこで、アメリカの日本大使館が、この国民的重大事に、なんと異例、間に合います、と公式に発表していた(笑)。
ライブを観た人は、3時間20分のライブを4日連続でパフォーマンスするテイラーの体力に驚いたと思うけど、グラミー賞→日本公演4回→スーパーボウルってこれ以上頂点の1週間を走り続けている人も世界で彼女以外にいないだろう。「アメリカの日本大使館は、テイラー・スフィフトが、2月10日の東京でのライブが終わってから、(2月11日の)スーパーボウルに出場するカンザスシティ・チーフスの試合を見るために、ラスベガスに行く件について、メディアが心配して記事を掲載しているのは知っています。
飛行時間は12時間で、時差は17時間ありますが、大使館は自信を持って”Speak Now"しますと、コンサートが終わった後、その日の夜に出発すれば、ラスベガスには、スーパーボウルが始まる前に余裕を持って到着します。
日本の人々は、テイラー・スウィフトの”Eras Tour”をとても楽しみにしています。なので、皆さんは、”Fearless”でいてください。この非常に才能のあるパフォーマーが、日本の観客を感動させて、その後にラスベガスに出発しても、チーフスが”Red”のユニフォームを着て、スーパーボウルを開始するまでには、間に合います」
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