ジョン・フルシアンテが復帰した新作『アンリミテッド・ラヴ』がとうとう発売のレッド・ホット・チリ・ペッパーズだが、なんとも彼ららしく、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」の星に名前が刻まれた。"カリフォルニケーション”の中でも「ブルバードに星を買って」という歌詞があるくらいで、もろ観光地に名前を刻むなんてロックスターとしてちょっとダサくないかと思うけど、彼らのスピーチを聞いても分かるが、ここで育って来た人たちなので、むしろぴったりだ。
しかも、アンソニー・キーディスが早速舐めてて笑う。
ブラスバンドが来てレッチリの曲を演奏。メンバーも1人ずつスピーチもした。
ジョン・フルシアンテがこう言っている。
「1985年に17歳で初めてハリウッドに引っ越ししてきた時、偶然だけど、僕のアパートはここから1ブロックの所にあった。音楽が何かしらの意味があると思ってくれている世界中の人たちに感謝したい。それから今日ここまで来てくれた人たちにも。それから僕の友達とこのバンドへ、僕を今のような人間にしてくれてどうもありがとう」
フリー。
「自分は”ハリウッド・ストリート・キッド”で、15歳の時に、アンソニーとハリウッドを真夜中に走り回り、食事にありつくために、バカな犯罪を犯していた。ここの星を全部ひとつずつ歩いたし、全部の割れ目も歩いた。だから、実際にこの道の一部になれるというのは自分にとってすごく大きな意味があるんだ」とVarietyに語っている。
スピーチでのコメント。
「僕は11歳の時に、この道で物乞いをした。『すいません。小銭をもらえますか?』ってね。『10セントでも、5セントでもいいです』ってね。高校生になってからは、ハリウッド高校のマーチングバンドで、トランペットを演奏してこの道を行進した。だから僕はこの道の全てを知り尽くしている。そしてこの道も僕を知ってくれている。僕が世界中のどこを旅しても、この道は常に僕の心の中にあるんだ。だから今回僕らがこの道の一部になれて、心から感謝している。みんな愛している。僕らを大事にしてくれてありがとう。バンドメイツを愛している。アンソニーと、チャドとジョン。アンソニーと僕は15歳の時からの友達なんだ。この道では数え切れないくらいの経験がある。みんな愛してる。ありがとう」
チャド。
「僕は、自分が大好きなことができて、音楽を演奏することができて本当に幸運だと思っている」「それから、レッド・ホット・チリ・ペッパーズにこれまでいたバンドメンバー全員にもお礼が言いたい。デイヴ・ナヴァロから、ジャック・シャーマンから、クリフ・マルティネス、ジャック・アイアンズ、ヒレル・スロヴァク、ジョシュ・クリングホッファーなど、僕らの旅に参加してくれてありがとう」
「また、テイラー・ホーキンスにもメッセージを送りたい。愛してるよ。みんなすごく寂しく思ってる。もし彼がいたら、このセレモニーに対して、絶対に笑える鋭いコメントをしてくれたと思うんだ。彼が大好きだ。僕らを長年支えてくれたみんなどうもありがとう。愛してるよ」
アンソニー。
「僕は間違いなく、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星の上で吐いたことがあるし、星の上で寝たこともある。さらに、観光客としてではなくて、お金を借りている人から逃げて、または警察から逃げて、この星の上を走ったこともある」とVariety誌に語っている。
スピーチでのコメント。
「ファンのみんな今日来てくれてありがとう。僕らと一緒に祝してくれてありがとう。僕にとってはこれは個人の物語ではないんだ。僕は、チャドも、フリーも、ジョンも心から大好きで、全員素晴らしい才能の持ち主だ。フリーは最高だし、ジョンも僕が史上最高に好きなギタリストだし、チャド・スミスも史上最高のドラマーだ。だけど4人が集まった時に何か特別なことが起きるんだ。そしてそれは1人の時より偉大なものだ。この4人でみんなが愛することを見つけて、やれて、それで世界中の人たちとコミュニケーションができる。僕らはこのストリートの酒場で演奏を始め、何人かの人たちに踊ってもらった。だけど、時間が経過し、僕らチームとしてバンドとして結束し、より多くの人に踊ってもらえるようになった。人生と経験に喜びを感じてもらえるようになった。今日ここに来てくれた人ありがとう。愛を込めて」
うわ、アンソニーの息子さんが大きくなってる。14歳か。前作『The Gateway』の時はアンソニーの自宅で取材させてもらったんだけど、ソファに息子さんの車のおもちゃがたくさんあったのが可愛かった。すっかり大きくなっててびっくり。すでにお父さんより大人に見える(笑)。
これが式の全編。
バンドは、なんとインストアライブなども行うようだ。
新しいMVも解禁となる。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。