テイラー・スウィフト、再び現職大統領を超直球で批判。選挙で「あからさまにズル」しようとしているので「事前投票して」と呼びかける

テイラー・スウィフト、再び現職大統領を超直球で批判。選挙で「あからさまにズル」しようとしているので「事前投票して」と呼びかける - pic by Beth Garrabrantpic by Beth Garrabrant

突然発表した『フォークロア』では数えきれないくらいの新記録を樹立したばかりのテイラー・スウィフト
米大統領選挙まで、もうあと80日を切ったところだが、コロナ禍での選挙方法について激論が続くアメリカで、再び大統領を批判する痛烈なツイートをした。


「トランプが郵便局を解体させようと目論んでいるけど、そのこと自体、私達が彼に大統領になって欲しくないことを『彼自身が思い知っている』のだと証明している。

だから彼は、あからさまにズルすることを選び、自分の権力を保持しようとして何百万人ものアメリカ人の命を危険に晒している。

ドナルド・トランプの無能なリーダーシップは、私達が直面している危機を深刻に悪化させるばかりか、彼は今その権力を利用して私達の投票権や、安全に投票する権利までも妨害し、崩壊させようとしている。

だから早期投票をリクエストして欲しい。早期投票しよう」

テイラーが言うように、現在アメリカでは信じられないことが起きようとしている。

もともとコロナ禍でソーシャル・ディスタンスを保ちながら投票しなくてはいけないという困難がありながら、今年行なわれた予備選挙では、例えばケンタッキー州で、これまで3700もあった投票所が突然200以下に削減されてしまう、ということが起こったのだ。

しかも、明らかに黒人が多く住む地域の投票所が激減してしまった。例えばルイビルのジェファーション郡は人口61万人以上だが、投票所をたった1つにするという信じがたいことがあった。

https://www.washingtonpost.com/politics/kentucky-braces-for-possible-voting-problems-in-tuesdays-primary-amid-signs-of-high-turnout/2020/06/19/b7b960ce-b199-11ea-8f56-63f38c990077_story.html

そのためNBAスターのレブロン ジェームズなどは、現在それを「人種差別」だとして、誰もが平等に投票できるように働きかけている。

https://www.nytimes.com/2020/06/10/us/politics/lebron-james-voting-rights.html

また、ビヨンセが、今年のBETアワーズで"Humanitarian awards"(人道的活動を讃える賞)を受賞した際も、今回の選挙は「私達の命がかかっていると思って投票して欲しい。本当にそうだから」と語ったことも話題となった。この国における「人種差別と不平等なシステムを廃止するためにも」と。


しかし全米では新型コロナの状況がまだ悪化しているため、自分の健康を心配しながら並んで投票する代わりに、郵便による投票が促されていた。それを受けて大統領は、自らは郵便で投票していて、今回もすでに郵便で投票する手続きをしているにも関わらず、証拠もないのに「郵便投票は不正が多い」と決めつけている。

さらに郵便による投票ができないように、郵便局への予算を大々的に削減するとまで宣言している。その理由は、郵便による投票は不正が多いからだ、と。「今回の選挙は絶対に不正なものになる」とまで言いきっているのだ。
https://www.nytimes.com/2020/08/13/us/politics/trump-postal-service-mail-voting.html

この矛盾だらけの発言に対して、今回テイラーがバシっとみんなの.......残念ながら、現実にはほぼ半分の国民の気持ちを代弁してくれたというわけだ。

つまり今の大統領を支持していない人達は、この大統領が再選されるかもしれないという前回のトラウマからまだ逃れられていない上に、国民が普通に投票できなくて、自分の票が数えられないかもしれないという不安に襲われているわけなのだ。
今のアメリカ..........ほんとに恐ろしすぎる。

テイラーは前回の選挙の際は、誰に投票するのか語らなかったことで大きく批判された

個人的にはそれは彼女の役割じゃないのでかわいそうすぎると思ったが、今回は積極的に、それどころか、痛烈な発言で定評のあるニール・ヤングさえも顔負けな直球さで、誰よりも明確に発言している。
彼女の人気と年齢を考えても、それがどれだけとんでもなく難しくて勇気のあることか、ぜひ理解して欲しい。
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