【できる限り総まとめ!】レッチリ、プリンス、ビリー・アイリッシュ、レディオヘッド、ホワイト・ストライプス、スプリングスティーンなど映像、音源最新情報

【できる限り総まとめ!】レッチリ、プリンス、ビリー・アイリッシュ、レディオヘッド、ホワイト・ストライプス、スプリングスティーンなど映像、音源最新情報 - pic by Akemi Nakamurapic by Akemi Nakamura

毎週凄い勢いで様々な映像や音源が公開されるので、全部チェックする時間がないくらいだ。最新の映像、音源の公開情報をいくつかご紹介。

1)レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、2006年ロラパルーザ・ヘッドライナー全編映像
毎週木曜日にアーカイブ映像を公開するロラパルーザだが、今週は2006年のレッチリのヘッドライナー映像全編を公開した(1回限りの公開だったため現在は視聴不可)。


『ステイディアム・アーケイディアム』が発売された直後で、つまりジョン・フルシアンテがステージに立っている。ジョン・フルシアンテの復帰が一時停止状態なので、ここで映像が観られて嬉しい。セットリストは以下の通り。

https://www.setlist.fm/setlist/red-hot-chili-peppers/~

1. Intro Jam
2. Can't Stop
3. Dani California
4. Scar Tissue
5. Charlie
6. Fortune Faded
7. Readymade
8. Throw Away Your Televition
9. Snow ((Hey Oh))
10. Me & My Friends
11. For Emily, Whenever I May Find Her
12. Wet Sand
13. Right on Time
14. Don't Forget Me
15. Tell Me Baby
16. By the Way
Encore
17. Give It Away

2)レディオヘッド
こちらも、毎週新映像を公開しているレディオヘッド。今回は 『ザ・キング・オブ・リムス』時に収録された“From the Basement”。これは発表当時見た人も多かったと思う。


トム・ヨークがこの映像についてコメントしている。


『ザ・キング・オブ・リムス』をライブ・パフォーマンスにして、かつ映像に収録するというのは、奇妙かつワイルドなことだった。うまくいくか分からなかったけど、みんなのおかげで、最終的には、僕にとって一番気に入っている音楽体験のひとつになった


3)トム・ヨーク
トム・ヨークは本来全米ソロ・ツアーを行なっているところだったが、去年のソロ・ツアーからの映像をポスト。「何がこれまで可能だったのかと、何が再び可能なのかを忘れないために」とコメントしている。


わずか16分の映像だが、パフォーマンスがさらに進化しているのが分かる。どっぷりのめり込んでしまう圧巻の映像。必見。

4)ホワイト・ストライプス、サンダーキャット、ジャーヴィス・コッカーなど
レディオヘッドの映像は“From the Basement”というシリーズのひとつとして収録されたものだったが、このシリーズで収録されたその他、ホワイト・ストライプスサンダーキャットジャーヴィス・コッカーの映像などもようやく公開されている。ナイジェル・ゴドリッチが2シーズンで収録したライブ映像をこれからすべて公開する、とツイートしていた。




5)デヴィッド・リンチ
突然ですが、デヴィッド・リンチが毎日天気を読み上げる映像をポストしている。シュールなので見てみて。


また、2015年に発表した短編アニメが初めてストリーミングされている。


6)お宝たくさんのSirius XMラジオが今月いっぱい無料で聴ける
いつも聴きたい番組はたくさんあるんだが、有料なので聴けないSirius XMラジオがなんと今月いっぱい無料で聴ける。日本からもアクセスできるのでぜひ聴いて欲しい。以下いくつかおすすめの番組。

a) プリンスが生前に作っていたラジオ番組など、プリンスの貴重ライブ音源やデモ音源が聴ける。


b)ブルース・スプリングスティーンのDJ。


外出禁止が始まってからブルース・スプリングスティーンが自宅から開始した番組。現時点では4番組まで公開されている。コロナ禍に彼みたいな人が何を感じるのか聴くだけでも超貴重。

ずっと家にいると奥さんが嫌がるので車で出かけて、道ばたに停めて新聞を読んだりすると言っていたのに少し笑った。ハイウェイに行くと「すでに起きたアポカリプスを待っているのかのように誰もいない」と語ったり、アメリカという国には何度も何度も失望してきたけど、やはり「ここをどうしても約束の地だと思ってしまう。みんなで理想を持ってそれに向かって頑張れば何かが起きると思わせる力がある」と彼が長年描いてきたことを語ったりもしている。かと思えば、母親が10年間痴呆症なため、彼女に一番大事な「今」の接触ができないのが悲しいと言っていた。本当は、今ハグしたい「僕の母とみんなのお母さんのために」と言って、2パックの“Dear Mama"をかけたりする。ボブ・ディランの曲は毎回紹介されるし、予想しているような曲から、意外な曲までどんどんかかる。彼がなぜ偉大なストーリーテラーなのかが良く分かる番組だ。一番感動したのは、「これが終わったら、史上最高のパーティをする。全員招待するから」と言っていたこと。

c)エミネム



エミネムがコロナ禍に近況報告している。スポーツがないので退屈だと言っていた。代わりに、今アメリカ中の人が絶賛しているマイケル・ジョーダンのドキュメンタリー・シリーズ『The Last Dance』を観ている話をしていた。「彼が才能を持って生まれてきているのは当然だけど、1位でい続けるためにその何倍もの努力をしているのを今回改めて知って感動した」と言っていた。そのままエミネムにも当てはまるなあと思った。また、エミネムの曲“Mom's Spaghetti”のタイトルをそのまま利用したスパゲッティを医療関係者に無料で配布している、という話もしていた。

さらに、エミネムが外出禁止中に聴いてる曲をDJするという番組もあってそれが最高。彼のそれぞれの曲への思いが聴ける超貴重な内容だ。アーティストが好きな曲を紹介してそれに対する思いを語る番組はどれも面白い。


d)ビリー・アイリッシュ
ビリー・アイリッシュが、『ハワード・スターン・ショー』という看板番組にフィニアスと出演している。映像などいくつかまだ見られる。



13歳の時に唯一行った最悪のデートの話もしている。バレンタインデーの前の日で、映画を観に行ったそう。その男の子にキスされたんだが、「思ってたほどマジカルじゃなかった」と言ってビリーを残して帰ってしまったそう。その子は大金持ちで、マジで執事がいて、執事も一緒に映画館に来ていて、その人と帰ってしまったという話をしている。


ここで話していてなるほど、と思ったのは、フィニアスはビリーが脚光を浴びて、嫉妬しないのか?という質問に、実はフィニアスは子供の頃からすごく優秀で、みんなから「フィニアスは素晴らしい、フィニアスは素晴らしい」と褒められ、誰からもすごく人気があった、とビリーが答えていたこと。だから彼は自然に自分の中に自信があるんだろうなあと思った。

もうひとつここで超貴重だったのは、お父さんとお母さんがハワード・スターンの大ファンでずっと聴いていたと言ったので、インタビューの最後に2人とも登場したこと。ハワード・スターンはきわどい話をするのも有名で、2人の子供ができた時のことを訊いていた。フィニアスは計画した通りに1度でできたと言っていて、しかし、ビリーは何度も試しても出来なかったそう。なので、不妊治療をしてできたと言っていた。ビリーはそれをこの日聴くまで知らなかったそうで、ここで初めて知って目が点になっていた。

さらに子供の頃貧乏で靴が1足しかなかったと子供達が言っているのを聞いて、「貧乏と言っても、2人とも俳優としての仕事でLAに家があったしご飯もちゃんと食べていた」と反論していた。

最新号の『Cut』でも、ビリーと兄、両親との関係について書いているのでぜひ読んでください。

http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/145649

e)ハリー・スタイルズ
同じ『ハワード・スターン・ショー』に出演したハリー・スタイルズの回は今なら全編見られる。『ハワード・スターン・ショー』には、ポール・マッカートニーをはじめミュージシャンも多数出演しているので要チェック。


f)ローリング・ストーンズデヴィッド・ボウイレッド・ツェッペリンガンズ・アンド・ローゼズなどの特別チャンネルが開設されていて、レア音源などが聴けるし、場合によってはメンバーがDJしていたりする。新番組ではないが、前から聴きたかったエディ・ヴェダーが自分の好きなビートルズの曲を紹介し、ビートルズのメンバーと会った思い出を語る番組も全部メモしたくなるくらい最高だった。


7)イギー・ポップが犬にベッドタイム・ストーリーを読む。


New Museumの企画でアーティストがベッドタイム・ストーリーを読むというものなのだが、なんとイギー・ポップが自分の犬に語りかけている。「俺がお前に最初に会ったのは」に始まり、「お前はNYが嫌いで、公園にいるふわふわした犬とか大嫌いだったよな」と語っていて素敵。

8)ニール・ヤング
ニール・ヤングが定期的にポストしている“Fireside Sessions”の最新版“Barnyard Edition”が最高。その名の通り農場でウクレレを抱えたニール・ヤングの後ろをアヒルが通ったり、鶏が来たりする。なぜかそれだけじーんとする。その前の犬が出て来る映像が最高だったけど、今はもう消えてしまった。

https://neilyoungarchives.com/movie-night

9)デヴィッド・バーン
これは知ってる方も多いと思うけど、デヴィッド・バーンがコロナ禍になる前から定期的にやっているラジオ。聴きたいものが見つからなかった時に、彼のプレイリストに必ずその時の気分にぴったりくるものが見つかる。期待通り趣味が良すぎる。

http://davidbyrne.com/radio#filter=all&sortby=date:desc

10)チャンス・ザ・ラッパー
最後を飾るのはチャンス・ザ・ラッパー! 最新作『The Big Day』のツアーはキャンセルしてしまったチャンス。つまり新作のライブがあまり聴けていないのでこれは貴重だ。以前ビリー・アイリッシュも出演していたが、地元の小企業を支援しようというシリーズものの#PAYITFORWARDという企画。チャンスはシカゴの地元フライドチキン屋さんなど4店を支援する店として挙げていた。見ている人が、#PAYITFORWARDとツイートすると主催者のVerizon社が寄付するシステムになっている。今週はアッシャーが出演するようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=Ckb7DSdxTNw

https://sports.yahoo.com/video/pay-forward-live-chance-rapper-131039435.html?soc_src=social-sh&soc_trk=tw

チャンスはこの期間中に、頑張っている地元シカゴの学校の先生4人と、全米の学校の先生6人、計10人を選んで、それぞれに1万5000ドルと、それぞれの学校に1万5000ドル寄付していた。チャリティなどは始めるより続けるほうが大変なので、続けていて偉いなと思った。以前も、地元の公立学校に計100万ドルの寄付をしていた。今回は計30万ドル(約3千万円)寄付したことになる。
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