第62回グラミー賞のノミネート発表! 最多はリゾ、ビリー・アイリッシュは史上最年少で主要4部門の候補に。批判から数年、若返りと多様性をアピールする結果に

第62回グラミー賞のノミネート発表! 最多はリゾ、ビリー・アイリッシュは史上最年少で主要4部門の候補に。批判から数年、若返りと多様性をアピールする結果に

第62回グラミー賞のノミネーションが発表された。
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主要部門は以下。

ロック・アルバム

オルタナ・アルバム

全体としては、まずリゾが8部門で最多ノミネーションを獲得!!!!

それに続くのがビリー・アイリッシュとリル・ナズ・Xで、それぞれ6部門で候補に挙がっている。ビリーは現在17歳で、主要4部門であるアルバム賞、レコード賞、楽曲賞、新人賞のすべてでノミネートされた史上最年少のアーティストとなった。

さらに、ビリーは兄のフィニアスと全ての曲を作っているため、兄も5部門でノミネートされており、家族としては11部門でノミネートされていることになる。

それに続くのが、アリアナ・グランデ、H.E.R.でそれぞれ5部門ノミネート。

ロック・アーティストとして目立ったのは、ボン・イヴェールヴァンパイア・ウィークエンドだ。これは少し驚きでもあったが、ボン・イヴェールは主要部門であるアルバム賞とレコード賞でもノミネートされ、計4部門。ヴァンパイア・ウィークエンドも、アルバム賞で候補に挙がり、計3部門ノミネートされている。

ノミネーションの第一印象としては大きく2つある。

1)女性ノミネーションが増えた

今回は、「女性はもっと頑張れ」と言って大批判を受けたニール・ポートナウが辞任して初のグラミー賞となる。新たなに会長に就任したのは女性のデボラ・デューガン。彼女がこの日最初に発表したカテゴリーは、ポップ・ソロ・パフォーマンス部門で、ビヨンセ、ビリー・アイリッシュ、アリアナ・グランデ、リゾ、テイラー・スウィフトと全員女性だった! それは、グラミー賞が変わったというアピールだったと思う。

2)若返り&メインストリームを意識

リゾ、ビリー・アイリッシュ、リル・ナズ・Xのノミネーションだけでも分かるように、これまで批判されてきたメインストリームを無視した時代遅れのノミネーション、また黒人アーティストを無視しすぎる、という批判にも大きく答えていて、変化の意志が感じられる。

しかし、ノミネートが予想以上に少なかったアーティストも。

1)テイラー・スウィフト
真っ先に思いつくのがテイラー・スウィフトだ。ノミネーションはわずか3部門で、主要部門も楽曲賞のみ。前作は彼女にとっての冒険作だったので、ノミネーションが少なかったのは分かるが、今回は彼女らしさを取り戻した作品だ。これまで10回もグラミー賞を授賞した同賞のお気に入りアーティストだった感がある彼女なのに、今年度は史上最少ノミネーションとはちょっと驚きだ。元のレーベルともめているのが影響したのではないだろうか、と勘ぐってしまったりする。

2)ブルース・スプリングスティーン
ブルース・スプリングスティーンがひとつもノミネートされていない!というのも大きな異変のような気がする。これは若返りが影響してしまったのか????

3)レディー・ガガ
米メディアの記事を斜め読みすると、レディー・ガガやホールジーが無視されたと多く書かれている。

それぞれアーティストが喜びの声を上げているが、個人的に一番ぐっときたのは、ビリー・アイリッシュの兄、フィニアスのツイート。
「起きたらグラミー賞が発表されていた。僕が妹と作った音楽が祝福されて本当に本当にありがたく思っている。だけど、僕が一番感謝しているのは、兄貴と一緒に音楽を作ってくれた僕の妹、ビリーだ」

って、こんな優しいお兄ちゃん見たことない(涙)!

グラミー賞の発表は、現地時間の1月26日。今回も去年に続きアリシア・キーズが司会を務める。

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