ラモーンズ、デビュー作から40周年NYで開始した展覧会に感激した

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ラモーンズ、デビュー作から40周年NYで開始した展覧会に感激した
ラモーンズ、デビュー作から40周年NYで開始した展覧会に感激した
ロンドンの児島由紀子さんがローリング・ストーンズ展についてレポートされていますが、
http://ro69.jp/blog/kojima/141463

また日本では来年にデヴィッド・ボウイ展が開催されますが、
http://ro69.jp/news/detail/141474

NYでは、なんとラモーンズのデビュー作から40周年を記念して、ラモーンズ展が開始された! その名も“Hey! Ho! Let's Go: Ramones and the Birth of Punk”と題されたこの展覧会は、ラモーンズが誕生した場所、クイーンズ美術館で行われているのだ。
ラモーンズ、デビュー作から40周年NYで開始した展覧会に感激した
この記念すべき展示の幕開けをするのは、なんと奈良美智さんの作品!!! 実は奈良さんの作品は、中にあと3点展示されていた。

展示は3つのスペースで行われていて、それにプラスしてライヴ映像が見られるスペースもあった。巨大スペースというわけではないんだけど、量じゃない。それにまだ見てないけど、ボウイ展に比べたら、すごくありきたりの内容とすら言えるのかもしれない。でも、そういうことではない気がした。展示しているものひとつひとつから伝わってくるものが大きいのだ。それを所持していた人達が意味のある人達なので、そう思えるんだと思うけど。

1つ目の部屋は、誕生からバンド結成まで。2つ目はバンドとしての活躍時、3つ目は、バンドにまつわるその他のもの。なんと、ヒステリック・グラマーのトート・バッグまで展示されていた。
ラモーンズ、デビュー作から40周年NYで開始した展覧会に感激した
よくこんな物まで取ってあったなあという物もあったりして――メンバーのパスポート用に撮った写真とか、紙に書いたセットリストなど。それがきれいに保管されているのだ。きっとメンバーの誰か、またはスタッフがしっかりと収集、収納していたんだろうなあと思う。

笑ったのが、クイーンズの高校の時の成績表まであって、ジョーイのところには、コメント欄に先生達が揃って「上に同じ」とし、「教科書は持ってこない、宿題はやってこない、努力もしない。その上、クラスの一員として機能していない」と書かれていた。またディー・ディーには、「欠席が多すぎる」と書かれていた。パンク・ロッカーとしてはむしろ満点なのでは?

バンドが初めて送ったプレスリリースや、もちろんメンバーの革ジャンなども飾ってある。

しかし私が何より感動したのは、集まったファンの姿だった。実はオープニングの日に行ったら、人がパンパン。1時間くらい待っても全然中に入れない。

なので、その日は断念した。ただ、そこにいた人達の熱気が、今からバンドが蘇ってライヴでも始まるんじゃないだろうか、というような雰囲気だったので、それが見られただけでも嬉しかった。よく『バンドは解散しても、作品は残る』というけど、そこに集まった人達の活き活きとした感じから、それが本当だと実感できた。バンドのスピリットがまるで死んでいないのが分かったのだ。

オープニングということもあり、フロアでバンドが演奏を開始し、すかさずモッシュも始まった。ビールも買えたし、美術館というよりは、学園祭かライヴハウスかというノリだった。みんなラモーンズTシャツか革ジャンを着て集まってきて、バンドがいなくなっても、間違いなくコミュニティは存在しているのを目の当たりにできた。ファンもこうやってファン同士再会できて嬉しかったんじゃないだろうか?
ラモーンズ、デビュー作から40周年NYで開始した展覧会に感激した
後日出直したのだけど、そこでもやっぱり革ジャンの人達がたくさん。展示物を見ながら熱く語っていて、まるでかつてのNYイーストヴィレッジが蘇るようだった。良い光景を目撃できて幸せな気持ちになった。

展覧会は、7月31日までやっているので、GWか夏休みにNYに来る方はぜひ。クイーンズなのでマンハッタンからは地下鉄で30分くらいはかかるけど、万博が行われたきれいな公園の中にあって気持ち良いし、目の前はメッツ球場。ついでに野球も見に行けばよいかも。
ラモーンズ、デビュー作から40周年NYで開始した展覧会に感激した
ちなみに、ラモーンズのカヴァーを描いたジョン・ホルムストルムによる“Ramones in NYC”という地図が展示してあるが、これが美術館で無料配布されていたパンフになっていた。すごく気が利いたお土産だと思うので、ぜひもらってくるのをお忘れなく〜。
http://www.queensmuseum.org/2016/01/hey-ho-lets-go-2
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