2010年下半期私的ベストAL 第2位
2010.12.28 05:00
Atoms For Peaceを選出(ジャケットはトム・ヨークの『The Eraser』にしました)。
もはや「アルバム」どころか、「作品」にすらなってないものを選ぶとは、反則もここまでいくとなんでもありなんじゃないかと思われても仕方ありません。ありませんがしかし。
今年実現したこの「バンド」の音のことを「2010年の記録」から除外することがどうしてもできず。というか、おそらくはこの「バンド」は「2010年だけ実現した」ものになる可能性がほぼ決定的であればなおのこと、1年を振り返るこのときにどうしても省察の遡上にのせておくべきだと思うのです。
いや、というか、この音は、そうした省察から回収されえないものとしてある、そのことにおいて、凄まじかったのです。なにしろ、これを企画したトム・ヨークですら、出てきた音にたじろいだ(だから、このバンドは「トム・ヨーク・バンド」から、「Atoms For Peace」へと急遽名前を変えられた)わけで。この音の意味するものが何であるのか、それはもしかしたら誰にもわかっていないという意味で、まさに未来でした。
下記から聴けます。
http://www.somekindofawesome.com/journal/2010/8/3/tuesday-pickup-atoms-for-peace-thom-yorke-live-at-the-fox-th.html
Atoms For Peaceについては、こうも書いております。
http://ro69.jp/blog/miyazaki/38475