英国の不況と交通麻痺とストリート・ファッション


日本の皆さん、本日11/3の祭日はいかがお過ごしでしょうか?

ロンドンは昨日11/2(火)6:30PMから、またもや地下鉄全線のストに突入。
今週末もLondon Undergroundの約10ラインが部分運休or全面運休に入る予定。

2012年のロンドン五輪に備えてか、ここ半年ほどはロンドン中の道路に「工事中なので迂回」サインが立ち、その影響でバスの運行ルートもメチャクチャ。
使い慣れたローカルのバス停でさえ、ある日突然何百メートルも離れた裏通りに「臨時バス停」のサインがいきなり立ったりするし(勿論バス停が変わった事を利用者に知らせる告知も何もなし)、
いざ乗ってみたら、停まるはずの目的地を素通りして全く違う地域に連れて行かれたりする。
ライヴ帰りの深夜とか不慣れな地域にいきなり降ろされ、オロオロ焦ったりすることもしょっちょう。
おまけに、
地下鉄線の大半が週末になると必ず「改良工事のため運休or路線変更」になる。
筆者のような車なし&郊外すれすれゾーンに住む庶民にとっては、マジで地獄。
ロンドン在住なのにロンドン市内を自由に動けない、この不便さ、このフラストレーション。
ほんともういいかげんにして欲しい(泣)。


そんな昨日11/2(火)、ロンドンの中心街Oxford Circus駅前に本店を構える英アパレル・チェーンTop Shopでは、

★「ケイト・モスのTop Shopファイナル・コレクション」が華々しくキャンペーンを催し、発売された。

といっても、交通状況がこれだし、客足も鈍ってるだろうけど。


この「UK ファッション・アイコン=ケイト・モス」+英国最大のファースト・ファッション・チェーンのコラボも、
遂に今シーズンで最後。

2007年に始まった当時は各店で入場規制がかかるほど大繁盛したものの、
ここ数年は不況の煽りもあり、年々売り上げが鈍っていたらしい。

最近は競争相手のH&Mやユニクロ、GAP等も、
カール・ラガーフェルドやステラ・マッカートニー、マシュー・ウィリアムソンetcの一流デザイナーとのコラボを増やしてTop Shopに応戦。

「どうせ同程度の値段で買うなら本職デザイナーのコラボものを」という客の気持ちも判らないではないですが。

王道ファッションではなく、
「あえてオフ・ビートなヴィンテージもの」にインスパイアされたケイト独特のファッション感覚が、
過去数年のUKインディー界のトレンドにまで影響を与えていただけに、
やっぱりなんか寂しい、、、。

「誰もが右に倣え!の一流ブランド崇拝」じゃないUKキッズ特有のファッション・センスこそが、
この国の「伝統主義の裏にある先鋭性/独創性」を何よりも象徴している、と思ってたんだけどな。


★PS・
H&Mは今月末11月23日に一流ブランドLanvinとのコラボ・ラインを、
GAPも同じく今月末11月27日に一流ブランドValentinoとのコラボ・ラインを発売する予定。

筆者ですか?行く気はさらさら無し。
また店の前に長~い行列ができるんだろうけど(苦笑)。
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