★今週のNMEは、先日64歳で死去したマルコム・マクラレンの追悼特集。
ジュリアン・テンプルやシルヴェイン・シルヴェイン(ニューヨーク・ドールズ)etcのコメント集や、
マクラレン氏の「最後のインタヴュー」まで掲載されている。
★写真はご覧のとおり、セックス・ピストルズ初期のジョニー・ロットン&マルコム。
この頃の2人は、なんて誇り高く、幸福そうな表情をしてるんだろう。
77~78年当時あの「パンク革命」を画策→世界的な一大ムーヴメントにした最重要人物同士としての絶対的な「同胞意識」が伺える、眩しいほどの2人の笑顔。
この2人の笑顔からは、当時のお互いに対する「何があろうと決して絶ち切れない”友愛”」に近いものすら感じられる。
そんな2人がピストルズ後期になって「バンド内のパワー・ストラグル」や、
バンド解散後の「ギャラ&印税etcの未払い」法廷争いを経て、
ライドン自身の言葉を借りれば「宿敵同士」に一変してしまう。
かつては不動の絆で結ばれていた親友や、
時には兄弟&親子etcの家族までが、
ある「出来事」を境にいがみ合うようになる経緯は、
人生を長く生きていると悲しいことによく目にする光景でもある。
人と人との繋がりって、ほんと儚いものなんだな、、、と改めて痛感してしまった。
そして時にはそんな「わだかまり」を解決できないまま、
どちらかが先にこの世から去ってしまう、なんて不条理な結末になることもよくある。
筆者も去年、少女時代から音信を絶っていた父が2年前に死んでいたことを知らされた。
自分が父を最も必要としていた頃、自分の傍にいてくれなかった父に対する「悲しみ、怒り、それでも会って色んな話をしたい。自分が苦しんでいたとき、挫折したときは悩みの相談にものって欲しかった」etcの、
長年の「Unfinished business」を解決できないまま、
かつて自分にとって最良の理解者だった人はこの世から去ってしまっていた、、、。
何ヶ月もやりきれない思いだった。
その件について考えることさえ辛いので、ずっと心の隅に追いやって、
まるで何事もなかったかのように原稿を書いたり、ライヴを観たりすることで気を紛らせてきた。
思春期に最愛の母を癌で失い、
去年、実父まで心臓病で亡くしていたライドン先生としても、
今回のマクラレン氏の急死は相当つらいものがあったんじゃないだろうか?
Life goes on。
残された我々は、それでも自分達に残された「今後」を精一杯サヴァイヴしていくしかない。
★因みに、4/13~5/19までブッキングされていた新生P.I.Lの北米&カナダ・ツアー(今日4/16はコーチェラ・フェス出演!)に、
さらに追加日程が出たことが先日、報道されていた。
その後、7月~9月にかけては既にヨーロッパでのフェス出演もどんどんコンファームされ始めている。
で、それらのライヴ活動が終わったら、勿論スタジオ入りし、
「ツアーで稼いだ金でP.I.L新作(!)のレコーディングに突入する」。
脇目もふらず働きまくる、ライドン先生。
私も今週末は原稿漬け。
頑張らなきゃ!