震災後初のワンマンライヴとなるこの武道館でKREVAは溢れるほど語りたいことがあったはずだ。
しかし今回のKREVAは、本編22曲ほぼノンストップ。
グランドピアノ(の模型?)の鍵盤に無理矢理サンプラーを仕込んでの「弾き語り」ならぬ「押し語り」を1曲披露した部分以外ほとんど喋らなかった。
これまでラップしてきたこと、歌ってきたこと、そしてパフォーマンスの力だけで言いたいことすべてを語れるかに挑んだステージだったのだ。
そうしなければならないくらい語りたいことが彼の中で大きかったのだろう。
ミュージシャンとして命を懸けているという気迫が最後まで貫かれ、それが「KILA KILA」や「EGAO」で一つの大きなメッセージになっていく様が本当に感動的だった。(古河)