メンバーも20代前半でまだ若いのだが、フロアには性別も年代も幅広い層が集まっている。まずは同世代を惹きつけて......というのが、スタンダードなバンドの成長の道のりのように思うが、フロアに広がっていた光景にこそ、PURPLE BUBBLEというバンドの個性が表れていた。
というのも、PURPLE BUBBLEの歌詞はとても普遍的だ。バイラルヒットした“ナツメグ”は、生きていれば誰もが味わう「後悔」をスパイスにたとえてリスナーを勇気づける曲だし、1曲目に披露した“蕾もいつかは”は「卒業」をテーマにしているが、学生らしい歌詞というよりも、より大きな意味での「別れ」を描いた歌のように感じる。彼らの音楽は、今この瞬間を切り取るというよりも、いつどんな人生の状況にある人でも違和感なく耳に入れることができる歌になっているのだ。
なぜこれほど普遍的な歌詞が書けるのか。まだ彼らにインタビューしたことはないのでいつか聞いてみたいが、PURPLE BUBBLEの楽曲の普遍性が、既に多くのリスナーに届いていることを確信したライブだった。
そして、PURPLE BUBBLEは今年秋にメジャーデビューすることを発表! 彼らの音楽がこれからもっとたくさんの人に届いていくと思うと、楽しみで仕方がない。(有本早季)
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