超ときめき♡宣伝部のアルバム『ときめきルールブック』は、愛と希望がギュッと詰まった6人からのラブラブレター!

超ときめき♡宣伝部のアルバム『ときめきルールブック』は、愛と希望がギュッと詰まった6人からのラブラブレター!
今年を代表するアイドルソングのひとつと言っても過言ではない“最上級にかわいいの!”の熱がまだまだ冷めやまない超ときめき♡宣伝部(以下、超とき宣)の最新アルバム『ときめきルールブック』が最高に熱い!

最近、彼女たちを知った方も多いと思うが、彼女たちは来年で活動10年を迎える。この10年というのはまさにアイドル大戦国時代であり、さまざまなスタイルのアイドルが時代を彩ってきた。逆に言えば、アイドルがより身近な存在になり、今もなお新スタイルのグループが生まれる状況ではあるが、超とき宣はフリフリのかわいい衣装にポップでキュートな楽曲をかわいい振り付けで歌うという王道アイドルスタイルを長年続けてきた。

今でもライブで大人気の“ぴょんぴょん”や“むてきのうた”などの初期楽曲を歌っている姿を見ると、活動初期の10代前半だった彼女たちの姿が脳裏に浮かんでくる。ずっと頑張り続けてきた彼女たち、グループの状況を大きく変えるきっかけをくれた楽曲“すきっ!〜超ver〜”が2021年のこと。2015年の活動開始から6年もの月日が経っていた。時には挫けそうになったこともあるだろうが、「ときめき」を届け続けている姿が本当にかっこいい。今の大活躍は、信じ続けたメンバー、それ以上に思いを届け続けた宣伝部員(ファンの呼称)が彼女たちのそばにいるからだろう。


そして、激動の2024年を過ごす中でリリースされたアルバム『ときめきルールブック』。独特の世界観とインパクト大な語りが入るポジティブソング“発見!ポジティブ☆モンスター!!”にはどこか懐かしさを感じた。メンバーの吉川ひよりが初の作詞を担当した“未完成ガール”の歌詞は、メンバーだからこそ込められる感謝の思いと決意が現れていてかなりエモい。疾走感のあるかっこいいロックサンドと《ちょまちょまちょま!》のフレーズに度肝を抜かれた“ちょま”は、好きな男子に彼女がいるのに、どうしても気になってしまう、繊細で優柔不断な女心をしっかりと感情豊かに聴かせてくれている。こういう感情の変化を豊かに届けられるようになったのは彼女たちの歌唱力が向上した証で、こんな楽曲も歌えるようになったんだという嬉しさを私は感じた。

SNSで振り付け動画がバズり出している“超最強”は、今の彼女たちの自信がしっかりと現れている。前作アルバム『ときめく恋と青春』収録の“ハピラブルー”のようなポップで元気の出る一曲で、歌詞もかなりいい。《目と目があったならズッキュンと/きみのハートにロックオンっ!/気づいちゃったら逃げられない沼です!》という始まり。「きみのハートにロックオンっ!」というキャッチフレーズはたびたび歌詞に出てくるが、この楽曲で出てくるこのフレーズは、これまで以上にハートをギュッと掴んでくる。それは、強気なアイドルが目の前に現れて、「私を単推しにしなさい!」と言ってきているような歌詞だからだろうか。《あっ! スマホの裏側にだって/ちゃんと私挟んでよ!/違う子のトレカなんて許さない!》は、アイドルじゃなくてもカップルの彼女が彼氏に言ってもいい文句だろう。歌詞にも出てくるアクキーだって安価で作れちゃう時代なので、カップルでアクキーを作ってもいいかも。彼女は“こんなあたしはいかがですか”と合わせてカラオケで彼氏に歌ってあげてもいいかもしれない(笑)。

タイトルの「ルールブック」という言葉はとてもマッチしていると思う。“超最強”や“こんなあたしはいかがですか”、“ちょま”のように、女の子の気持ちに向き合うためのルールブックだったり、“最上級にかわいいの!”や“発見!ポジティブ☆モンスター!!”、“プリンセスヒーロー”、“We Can Do It Now!”などの超ときめき♡宣伝部の歴史を感じつつ、グループの成長も見える超とき宣の歴史と向き合うためのルールブックだったりしていると思えた一枚だからだ。


彼女たちのアルバムはライブをイメージできる曲順になっていることが多いが、今作でもそれが強く感じられた。盛り上げて、聴かせて、エモくして、そして盛り上げながら泣かせてくる。私は聴きながらライブがイメージできたのだが、同じ感覚の人もいたのだろうか? ライブで今作の曲たちがどのように彼女たちを輝かせてくれるのか、とても楽しみで仕方ない。

そして、念願のさいたまスーパーアリーナ公演『行くぜ!超ときめき♡宣伝部 at さいたまスーパーアリーナ 〜超ときめきクリスマス〜』が12月28日に開催される。前回はコロナ禍により惜しくも無観客公演となってしまった2020年。その時に有観客だったとしたらソールドアウトできたのだろうか……。でも、今の彼女たちは大丈夫! この4年だけでも大きな成長を見せた! 努力が報われた! その結果が同会場でのワンマンライブ、開催1ヶ月以上前のチケットソールドアウトだ。この4年だけでも大きく飛躍している6人が、どんな思いでリベンジとなるステージに立つのか。宣伝部員とともに大いに期待したいと思う。(岩田知大)


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