This is LASTの曲は誰もが一度聴いたら絶対に忘れられないほどキャッチーで明快だ。これをコンスタントに量産できる菊池陽報のメロディーメイカーとしての才能は破格だと思う。
先月リリースされた2ndフルアルバム『HOME』を引っさげたワンマンツアーのファイナルZeppDivercity公演を観た。このアルバムは、ライブの定番となっている既発曲のリテイクを含め全16曲というボリュームで彼らの現在地を明確に示している。
この日のライブでは、もうひとつの魅力である菊池の歌の説得力と、更にサポートベーシストを加えたバンドアンサンブルのグルーヴが全開で、2時間があっという間だった。
バンド名の由来でもあるが、退路を絶った彼らの決意と覚悟がダイレクトに響いてくるライブだった。
This is LASTは今年、早いスピードで大きくなると思う。
彼らにはもっと大きいステージが似合っている。
(海津亮)
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This is LASTのZeppDiverciyを観て感じた破格の可能性
2024.04.21 22:46