めいちゃん×川谷絵音の最強タッグ再び! グルーヴィーで色気のある歌声のギャップに魅了される“あっけない”を聴いて

2011年に活動を始め、昨年にはぴあアリーナMMでの2days公演も完売させた大人気の歌い手、めいちゃん
代表曲“小悪魔だってかまわない!”のような明るく爽やかな歌唱や、歌い手のGeroとのユニット「肉チョモランマ」ではYouTuberとしても活動し、天真爛漫なキャラクターが多くのリスナーに愛されているが、新たな一面を見せたのが2022年にリリースした“ズルい幻”。


川谷絵音が作詞作曲を手がけた、転調を繰り返す高難易度のグルーヴィーな大人の空気感漂う楽曲を表現力高く歌うめいちゃんには本当に驚かされ、歌い手としての底力を見せつけられた。もっとこういう歌を聴いてみたいとも思った。

そんな期待に応えてくれるかのように、再び川谷絵音とタッグを組んだ新曲“あっけない”が先月リリースされた。前回と異なるのは、今作に関しては川谷が編曲で携わっており、作詞作曲はめいちゃん自らが担っているという点。


優しく柔らかさを残したまま低音とファルセットと行き来する程よく脱力感のある雰囲気と、描かれる恋模様の情景を鮮明に浮かび上がらせるかのように、一言一句繊細なニュアンスを表現する歌声が素晴らしい。そして、そんな歌を支える川谷の懐かしさも感じるような緻密なディスコアレンジによって、聴いているだけで東京のネオン街に自分が佇んでいるような没入感が感じられる。歌詞も繊細で、“ズルい幻”で描かれていた恋愛に翻弄される捨て鉢な主人公とは違い、《さよなら 恋と少しの酸素》というめいちゃんならではの言葉選びが、静かに終わりを悟るようで切なさを引き立たせている。
めいちゃんと川谷絵音の最強タッグ、恒例になればいいのになと思っているリスナーも多いに違いない。(有本早季)


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