吉祥寺をホームに活動する4人組バンド・
グソクムズ。全員が作詞作曲を担い、“すべからく通り雨”“ステンドの夜”“泡沫の音”という楽曲名が想起させる通り、日本語の美しさを追求した歌詞とニューミュージックやシティポップの風情漂うサウンドを届ける。
2023年5月からは「旅」をテーマにした新曲を4ヶ月連続でリリースするなど精力的な活動が続いていて、7月には当時キャリア最大となるWWW Xでワンマンライブを開催。私も参加したのだが、たなかえいぞを(Vo・G)の深く渋みのある声と、季節の移ろいや気持ちのゆらめきを叙情的に表現するバンドアンサンブルにただただ魅せられた。夏の始まりが恋を連れてくる“夏の知らせ”、夕闇にふと立ち昇る「君」への想いを歌う“夏が薫る”、夜の帳の中で夏の終わりに恋の幕切れを重ねる“夢にならないように”など、日本人にとってノスタルジーの宝箱である「夏」を切り取った歌の数々が、7月のうだる暑さを凛と冷やしてくれて、夢うつつのひと時を過ごした。
11月からは全国5都市を巡るツアー「道の途中」をまわり、ますます勢いづくグソクムズは、そのファイナル公演でついにソニー・ミュージックレーベルズ内Ki/oon Musicからメジャーデビューすることを発表! 喜びに湧き立つ中でリリースされたのが新曲“眩しい日々へ”だ。
“眩しい日々へ” ジャケット写真グソクムズらしいグッドメロディは変わらずだが、硬質なギターリフも焦燥感を煽るハイハットもメロディの影で蠢くベースもこれまでになくシリアスな熱情を湛えたこの曲。AメロとBメロがひたすら繰り返され、曲の折り返し地点を越えてようやくサビ(というかCメロ)が顔を覗かせる構成に呼応するように徐々に熱を帯びてゆくアンサンブルが、メジャーという光へと飛び込んでゆくグソクムズの決意を高らかに鳴らしている。
“眩しい日々へ”は2024年春にリリースされるというメジャーデビューアルバムからの先行配信曲。グソクムズの「旅」は「眩しい日々」で美しい軌道を描きながら、なだらかに続いてゆく。(畑雄介)
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