失恋を歌い続けるバンド・reGretGirlの最新作のテーマは「告白」。
平部雅洋(Vo・G)が自身の本当の初恋を歌った“ページワン”から、結婚する女友達への餞(はなむけ)の言葉を綴った“月の色”まで――告白とはすなわち「恋心を伝えること」だけではなく「(多種多様な)想いを伝えること」であり、大切な人への様々な愛の形を描いた5曲が揃った作品になっている。
彼らがコンセプトEPをリリースするのは、「恋愛=生活」がキーワードとなった2021年の『生活e.p.』に続き2回目。コンセプトを設けて作品を作ると楽曲の幅が狭まるのでは?と思ってしまうが、reGretGirlはそうではなく――今作でも、収録された5曲がそれぞれに持つキャラの濃さに驚かされる。
今回のインタビューで平部は過去の実体験について今のほうが「明度が上がっている」と話してくれたが、それは日々のソングライティングの中で過去の記憶を何度も呼び起こしているからで――その表現はますます研ぎ澄まされ、過去の記憶までもをこれまで以上に彩り豊かに捉えることができるようになっているのではないかと思った。「どんどん新しい引き出しが増えていっている」とも語ってくれたが、これから先reGretGirlからどんな楽曲が届けられるのか、今から楽しみだ。
ちなみに、reGretGirlの歌詞は平部の実体験をもとに書かれることが多く、彼らの代表曲“ホワイトアウト”にも《いつだって/なかなか既読にならない/未読のままのライン》というスマホ時代ならではの恋愛の風景が描かれた“あるある”なパンチラインがあるが、今作に収録された“マイフェアレディ”の《“間違ってない間違い電話“しか/今できることがないの》という歌詞については、インタビュー中「これって本当に“あるある”なのか」とメンバー同士で意見が対立する微笑ましい一幕も!(笑)
そんな3人の愉快なやりとりも覗き見できるインタビューはrockinon.comにて公開中。ぜひチェックしてください!(竹内ほのか)
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reGretGirlが描く愛の物語はさらに深まる――最新作『告白e.p.』についてメンバー3人が語ったインタビューが公開中!
2023.11.16 19:00