空間を切り刻むように、4つの音が乱反射するシャープなギターロックでもって登場したLEGOだが、
このアニバーサリーを迎えるまでには本当に様々な紆余曲折があった。
ギターのヒロキもMCで「色々と迷ったこともあったけど、10週年でようやく堂々と胸を張れるようになった。
ライブでつまんなさそうにしてる人がいても、言葉や音はきっと伝わってるって思えるようになった」と言っていたが、ここ最近のグルーヴィーなダンスロック路線は、今日のお客さんにもすごく求められていたし、とてもLEGOにハマっている。
最近の曲だけでなく、10年を横断するようなセットリストだったが、
初期の青々しく挑発的なギターロックも、聴かせるバラードも、
積み重ねた時間と経験によって、とても堂々と鳴っていた。
10年かけてタフなスタート地点に立ったLEGO BIG MORL、遠回りはしたかもしれないが、
これからが本当に楽しみになった。
不器用な進み方ではあるけれど、彼らなりの新たな旅立ちの曲を演奏してる時の四人の表情はそれはそれは清々しかった。（小松）
