「JAPAN JAM2012のツボ」ブログ・その12:髭編
2012.04.28 09:00
「JAPAN JAM2012のツボ」ブログ、最終回です。これで12組目なので。
最後はこの方々。
髭 ゲスト:浜野謙太(SAKEROCK/在日ファンク)・HALCALI(5月3日出演)
これはもう、セッションの意義とか、どんな化学反応が起きるのかとか、
そんなこと以前に、「とにかくもう絶対楽しいに決まってる」
ステージになる、というか、そうしかなりようがない、とすら思います。
楽しみだー。
でも、なんも書かないのもあれなので、それぞれについて、
箇条書きにしてみます。
・まず、髭、「存在そのものがセッションと化学反応」
みたいなバンドですよね。
さかのぼれば、アイゴンが入ったのもそう。ドラムがふたり
いるのもそう(片っぽはパーカッションだと言い張ってる
フシもあるが、僕はあれ、ドラマーだと思う)。
でも、そのドラマーがドラム叩かずに拡声器持って走り回ったりしてるのもそう。
挙句、ふたりもドラマーいるのに、アルバムで別のドラマー
(アナログフィッシュの斉藤州一郎)を呼んで、
叩いてもらったりしているのも、そう。
・HALCALI。セッションとかコラボとかゲストとか客演とかが、
元々、とても多い人たちで、場数、いっぱい踏んでる、という安心感あり。
でも、そんなHALCALIでも、ロック・バンド編成の人たちと一緒に
やるのって、ちょっとめずらしいのでは?
という意味で、レアっちゃあレア。
もうひとつ言うと、HALCALI、場数踏んでるけど「どんなふうにでも
器用にやります」というタイプではなくて、むしろその逆で、
「どこに行ってもいつものあの感じです」という人たちではあります。
でも、そういう人たちの方が、往々にして「どこに行っても勝てる」
という結果になったりします。
私の中では、「どこに行ってもおんなじ感じで圧勝」界の
トップランナー、それがHALCALIです。
・そして、ハマケン。
歌うのか、トロンボーン吹くのか、しゃべるのか、いじるのか、
いじられるのか、何をやるのか知りませんが、たとえ「なんもせずに
ステージをウロウロしてるだけ」であったとしても間がもつ男、
そしてもしほんとにそれだけでもきっとおもしろい男、
それがハマケンなので、まあ、いいと思います。
思い出した。そういえば昔、「何やるか決まってない状態で客前に
出ていったハマケン」というものを、観たことがある。
あれ2006年の暮だったっけ、COUNTDOWN JAPANのDJブースに、
TEAM紅卍(松尾スズキ&河井克夫)が出た時に、星野 源と
ハマケンが飛び入りゲストっぽく参加したんだけど、
星野くんはギター弾いたりしゃべったりして、そしてハマケンは、
松尾さんとアドリブでスキャット対決をしたのでした。
爆笑でした。すんげえおもしろかった。
あまりにもおもしろかったので、どんな内容だったか覚えてるけど、
ちょっとどうかと思うくらい下ネタだったし、「そんな昔の話、
蒸し返さなくていいじゃないですか!」と本人に
キレられそうなので、自粛しときます。
というわけで。どこをどう切っても楽しみです、このセッション。
余談ですが。
髭の須藤くんて、ライヴを観ると、何考えてるんだか、
本心はどこなんだか、どこまで本当でどこまで嘘なんだか、
もういちいちがわからないような、シニカルで皮肉屋で油断ならなくて、
そこが不思議で魅力的なキャラクターだ、と僕は思っているんだけど、
実際に会うと、すんごい好青年で、いつもびっくりします。
こないだもDOPING PANDAのラスト・ライヴでばったり会ったんだけど、
「お久しぶりです。髭の須藤です」と向こうからあいさつされてしまい、
「いや、わかってますって! っていうか、もし面識なくても
顔見ればわかりますって!」と、あせりました。
あせりましたが、別にここに書く必要全然ないことでしたね、これ。
JAPAN JAM 2012、5月3・4・5日、新木場スタジオコーストにて開催。
いよいよ、まもなくです。みなさんぜひ。
詳しくは公式サイトを。http://japanjam.jp/2012/
あ、あとひとつだけ。
上のハマケンの写真。
腹立つわあ。
もう、「絶妙!」とか「完璧!」とか言いたくなるレベルだ、と思います。