新木場スタジオコーストにてNine Inch Nails来日公演。昨年の終わり頃トレント・レズナーが海外のインタビューで言っていたとおり、新しいセット、新しいラインナップ。雷の中で観たフジ・ロックのセットとは全く違った。以下曲名などネタバレありなので、明日以降ご覧になる方はご注意を……

フェスセットで当時の復活の名刺代わりに投入された”Copy Of A”、フジでの世界初ライヴ公開時もあのインパクトは相当なものだった。今日は”Me, I'm Not”からショーが始まり、”Copy Of A”がもはやディスコグラフィーの一部として中盤のハイライトに置かれていたし、トレント・レズナーがいかに化け物級のパフォーマーであり指揮者であるかというのを改めて思い知らされた。

それにしても、型通りのエンターテインメントとは真逆の方法論である不協和音のアートを、一瞬にしてエネルギーに転換させ、ロックミュージックにし、ショーとして成立させるというのは発明である。アイデアとテクノロジーを兼ね備えた知性はライティングにも表れていて、話に聞いていたとおり本当に凄かった。