ポール・マッカートニーとリンゴ・スター、ビートルズ・トリビュート・ショーでも共演
2014.01.29 21:15
先週末に行われたグラミー賞授賞式のパフォーマンスで共演を果たして大きな話題を呼んだザ・ビートルズのポール・マッカートニーとリンゴ・スターだが、翌日1月27日にもポールとリンゴはイベント「The Night That Changed America: A Grammy Salute to the Beatles」で再びステージを共にした。
ライヴはグラミー賞が特別にビートルズに捧げたライヴ・イヴェントで、1964年2月9日にビートルズがテレビ番組『エド・サリヴァン・ショー』に初出演してから50周年となるのを記念してのものだった。もちろん主役はポールとリンゴとそれぞれのパフォーマンスとなったが、ビートルズを祝福するためスティーヴィー・ワンダー、デイヴ・グロール、アリシア・キーズ、ジョー・ウォルシュ、ジョニー・デップらがビートルズのカヴァーを披露し、ユーリズミックスの9年ぶりの再結成も実現することになったと『ローリング・ストーン』誌は伝えている。
ポールとリンゴのうち、先にステージを飾ったのはリンゴで、まずはステージのセンターでカール・パーキンスの“Matchbox”のカヴァーを披露し、その後はドラムを叩きながらヴォーカルも取るシレルズのカヴァーとなる“Boys”という、ビートルズ時代のライヴでの代表的なリンゴのヴォーカル曲を披露した。ギター・ソロではピーター・フランプトンが登場し、さらに“Yellow Submarine”も披露したという。
続くポールのセットは、まず“Magical Mystery Tour”で幕を開け、そのまま“Birthday”へと畳み掛けてから“Get Back”、“I Saw Her Standing There”を、近年のポールのライヴで観ることのできる力強く豊かな演奏で届けたという。
その後は“Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”が演奏され、それに続いて“With a Little Help From My Friends”が演奏されると誰もが予想した通り、再びリンゴが登場し、曲の作中キャラ、ビリー・シアーズとしてヴォーカルを歌い上げた。締めとなる“Hey Jude”でリンゴは再びドラム・セットに戻り、この日の出演者がほぼ全員がステージに登場してフィナーレを迎えたという。
それまでのパフォーマンスでは、『エド・サリヴァン・ショー』を意識して揃いのスーツで登場して初期ナンバーをカヴァーしたマルーン5や、それぞれにグランド・ピアノを弾きながらデュエットを披露したアリシア・キーズとジョン・レジェンドによる“Let It Be”、ストリングスを引き連れたユーリズミックスによる“Fool On The Hill”などが披露された。
デイヴ・グロールはジェフ・リンと組んで“Hey Bulldog”を披露し、ジョニー・デップはジェフ・リンやジョー・ウォルシュ、そしてジョージ・ハリスンの息子ダニー・ハリスンと共に“Something”のかなりオリジナルに忠実なカヴァーを演奏したという。その一方でジョー・ウォルシュはゲイリー・クラーク・ジュニアと共に“While My Guitar Gently Weeps”でギター・バトルを繰り広げた。客演の締めを取ったスティーヴィー・ワンダーは1970年に自らカヴァーした“We Can Work It Out”のファンキーで歓喜に満ちたヴァージョンを披露し、鮮烈なハーモニカのフレーズも聴かせたという。
本国アメリカでは2月9日にCBSにて放送予定となっている同公演は、日本ではWOWOWにて2月11日(火・祝)の21時から放送予定となっている。
番組の詳細は以下の通り。
●番組情報
「ザ・ビートルズ・トリビュートライブ~グラミー・スペシャル~」
2014年2月11日(火・祝)21:00[WOWOWライブ]
収録日:2014年1月27日
収録場所:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス ロサンゼルス・コンベンション・センター
出 演:スティーヴィー・ワンダー、ジョー・ウォルシュ(イーグルス)、スティーヴ・ルカサー、ユーリズミックス、デイヴ・グロール(フー・ファイターズ)、 マルーン5、アリシア・キーズ、ジョン・メイヤー、キース・アーバン、ジョン・レジェンド、イマジン・ドラゴンズ、ケイティ・ペリー、ファレル・ウィリア ムス、エド・シーラン ほか