グリーン・デイ、アートワークを巡る著作権訴訟で勝利

グリーン・デイ、アートワークを巡る著作権訴訟で勝利

グリーン・デイがアートワークを巡る著作権の訴訟で勝利した。これはアーティストのデレク・セルツァーが自身の著作権をグリーン・デイの“イースト・ジーザス・ノーウェア”のライヴ時のバックドロップにおいて侵害されたと主張していた訴訟で、カリフォルニア州の第九巡回裁判所で今回、著作権の侵害には当たらないとの判決が出た。

ことの発端は2009年。ロサンゼルス在住のアーティスト、デレク・セルツァーの描いた「苦悩に満ちた、歪んだ顔で叫ぶ男」のイラストが、グリーン・デイのツアーにおいて“イースト・ジーザス・ノーウェア”演奏中のバックドロップ映像に使用されていた、というもの。セルツァーはこれらは無許可で行われ、著作権を侵害されたと訴えていた。

ただし、バンドはイラストに赤いスプレーで十字を重ね描くなど、いくつかの変更を加えていた。裁判ではこれは「似ているが異なるケース」だと判断され、著作権の侵害に当たらないとされた。

「(“イースト・ジーザス・ノーウェア”のアートワークは)宗教的図柄を集め、宗教の偽善という歌の文脈に併せてスプレーで十字を新たに描かれている。〝叫ぶ男〟のイメージに新しい情報と美学、考察が加わり、オリジナルの作品とは明らかに異なっている」と第九巡回裁判官は述べた。また、グリーン・デイはセルツァーの作品をいかなるマーチャンダイズや広告ツールにも使用しておらず、セルツァーの仕事に影響を与えることもなかったと判断された。
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