「とにかく絶対にまた行くし、最大限スペシャルなものにするよ。あとボウリングに行く(笑)」。
今年2月号に掲載したグリーン・デイ『セーヴィアーズ』発売に伴うインタビューの最後にビリーが発した言葉に嘘はなかった。単独公演としては15年ぶり(!)となるグリーン・デイ来日が発表された。来年2月21日大阪城ホール、23日ポートメッセなごや、25、26日Kアリーナ横浜と、今からチケットの争奪戦が恐ろしい。
21年に予定されていた来日がコロナ禍のために中止、そうこうする内に『セーヴィアーズ』のレコーディング、リリースなどのスケジュールが入ってきて繰り延べになっていたものだが、今となれば災い転じて福となすと言うべきか、最高の形での来日が決まった。というのも今年5月30日スペインから始まり、6月29日のロンドン、ウェンブリー・スタジアム、7月29から北米ツアーがスタートとなっている今回の“ジ・アメリカン・ドリーム・イズ・キリング・ミー”で幕を開ける<The Saviors Tour>がとてつもないものだからだ。
まず前半は、“ウェルカム・トゥ・パラダイス”や“バスケット・ケース”が並ぶ『ドゥーキー』の全曲プレイでぶっ飛ばされ、“ノウ・ユア・エナミー”でひと息ついたと思ったら“ルック・マ、ノー・ブレインズ!”“ワン・アイド・バスタード”などが並ぶ本ツアーの主人公『セーヴィアーズ』のナンバーが続き、とてつもない熱量で変化と成長を遂げてきた姿を見せつけてくれる。
そしてブラック・サバスの“アイアン・マン”をイントロにした『インソムニアック』からの“ブレイン・シチュー”でまたまたシフトチェンジして、そこから後半の『アメリカン・イディオット』全曲プレイへと展開。ここで本編終了し、アンコールは日替わりで、ラストが『ニムロッド』からの“グッド・リダンス (タイム・オブ・ユア・ライフ)”となる。
だいたい34曲から37曲がプレイされるのだから、この空間ではオーディエンス興奮度の極限値を更新し続けることは間違いなく、どこで自分が全力投入するのか、よくよく考えておく必要があるだろう。(大鷹俊一)
グリーン・デイの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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