グリーン・デイが、現在30周年の『ドゥーキー』と、20周年の『アメリカン・イディオット』を全曲演奏し、それ以外の曲も入れて計37曲も演奏する前代未聞の世界スタジアムツアーを行っている。そのNYシティ・フィールドでのライブを8月5日に観た。これが予想を遥かに超えたとんでもないライブだった。
実は、このライブについては、9月に発売のロッキング・オンのNY通信のコーナーでレポートすることになっているので、ここでは主に写真と、セットリストのみをご紹介。
ちなみに、まず『アメリカン・イディオット』が20周年でおったまげた。あの時行ったスタジアムライブにも行ったけど。忘れられないのは、あのアルバムで、グリーン・デイが全く新世代のファンを獲得したこと。しかも、10歳くらいの子供なども多くて、つまり、その子達が今30代になったということなのか……。信じられない。
90年代のロックバンドのコンサートに行くと、当時10代だったファンが、子供たちを連れて親子連れで来るという光景はよく観るのだけど、この日痛烈に感じたのは、グリーン・デイは、『アメリカン・イディオット』で全く新たな世代のファンを獲得したので、今来ているファンの世代もものすごく良いあんばいで、何世代にもわたっているということ。しかも、彼らには、子供たちを惹きつける力が永遠にあるのか、さらに新たな世代まで獲得していたと思うのだ。
ビリー・ジョー・アームストロングが、スクリーンに超アップで映し出されていたけど、その表情は、永遠に30年前の『ドゥーキー』のままとすら思えて、それがこのバンドが永遠にティーネイジャーを惹きつける力なのかもしれないと思ったくらいだ。
37曲もやって最後は、ビリー・ジョーが、”Good Riddance (Time of Your Life)”を綺麗なライティングの中で、1人でアコギで歌うというライブでは恒例の場面だったのだけど、なんとそこに、トレとマイクが、今世界的に大ヒット中の『デッドプール&ウルヴァリン』の格好で出てきたから大爆笑。ライアン・レイノルズもインスタで大感動のコメントを書いていた。このバンドが今を生き続ける理由がそんなところにも象徴されている気がした。ビリーは多分知らなかったのだと思う。思わず吹き出していたから。
その映像がこちら。
こちらテイラー・スウィフトと対決か、というようなセットリスト。
ランシドとザ・リンダ・リンダズという、ロックアイコンと最新のパンクバンドが同じ舞台に立っているのも良かった。
ザ・リンダ・リンダズ
グリーン・デイの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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