ビースティ・ボーイズのマイクD、ハリケーン・サンディ支援で行っている炊き出しサービスについて語る

ビースティ・ボーイズのマイクD、ハリケーン・サンディ支援で行っている炊き出しサービスについて語る

ハリケーン・サンディの被害者に移動炊き出しサービスを提供してきたビースティ・ボーイズのマイクDは、地域の復興への次なる計画を語っている。

昨年10月のハリケーン水害の後、特にニューヨーク・クイーンズ区の大西洋岸にあるロッカウェイ一帯の惨状を現地まで赴いて目撃したマイクD、は友人のレストラン経営者ロバート・マッキンリーと共に炊き出しの必要性を感じたと社会福祉サイトのグッドに語っている。

まず気がついたのは現地に電力がまったくなく、商業施設もすべて機能しなくなり、したがって、住民が食物にありつく機会から完全に断たれていることだったとマイクDは説明している。

「温かい食べ物をすぐにでも提供する必要を感じたんだけど、長期的で一貫性のある計画を練ってる暇もないから、とりあえず直対応するしかなかったんだよ。ロブはホテルとレストラン経営の畑から来てるし、ぼくもいくつかレストラン経営に関わっていろんな知り合いがいるから、そういう知己を総動員して市内から食べ物を持ち出してくることにしたんだよ」

それがマイクたちの運営するロッカウェイ・プレート・ランチと命名された炊き出しサービスに発展し、トラックで各地域を巡回する形式を取ることになったが、鶏肉と野菜など、健康にもよく配慮されたメニューになっているとマイクは説明している。

「よく整った、温かくて味もよい食事になっていて、ファスト・フードをわざわざ食べるんだったら栄養的にもバランス的にもよっぽどいいものになってるんだよ」

しかし、復興の度合いが進むにつれて、マイクとロブは炊き出しのスケジュールを減らしつつ、無料炊き出しをいかにして地域支援となるプロジェクトへと移行できるか思案しているところだという。

「まだ炊き出しをやっていく必要もあるんだけど、この夏に向けての本当の目標は地元の経済を再活性化させることなんだ。だから、無料で炊き出しを提供していくことから、料金を取る形に変えていこうと思うんだけど、どのレヴェルにおいてもスタッフはロッカウェイの市民だけで構成するという形でやっていきたいんだよね」

なお、ニューヨークと食文化の関係についてマイクは次のように語っている。

「ぼくは恵まれてたと思うんだよ。ニューヨークで育ったから、いろんな文化圏のいろんな食べ物をいつ何時食べても当たり前という発想を持つことできたんだよね。ただ、日曜の夜だけは中華を食べるというのが決まり事としてあってね。これはニューヨークの慣わしなんだよね」

なお、一番好きな食べ物のライムはと訊かれて、マイクはエリック・B&ラキムの"ペイド・イン・フル"の「fish, which is my favorite dish」(魚、俺の大好物だから)というくだりだと答えている。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする