クイーンズライクから解雇されたジェフ・テイト、自身の「新クイーンズライク」結成を発表

クイーンズライクから解雇されたジェフ・テイト、自身の「新クイーンズライク」結成を発表 - クイーンズライク 最新作『デディケイティッド・トゥー・ケイオス』クイーンズライク 最新作『デディケイティッド・トゥー・ケイオス』

4月に起きたステージ上乱闘事件を発端に分裂騒動に見舞われているクイーンズライクだが、バンドを追われる形となったヴォーカルのジェフ・テイトは9月1日に自身が率いる「新クイーンズライク」の立ち上げを自身とユニットのフェイスブックで発表している。

声明でジェフは次のように発表している。「今日という新しい日に新しいクイーンズライクを発表できることになってわくわくしてるよ。俺と組んでくれたのはルディ・サーゾ、ボビー・ブロッツァー、グレン・ドローヴァー、ケリー・グレイとランディ・ゲイン。これから俺たちは音楽的な旅へ出立し、これまでクイーンズライクとして行ってきたものをさあらに大きく越えて活動を広げていくものとなっていくだろう」。

ジェフと古くからの仕事仲間でクイーンズライクのメンバーだったこともあるケリー、元メガデスのグレン、オジー・オズボーンやホワイトスネイクなど多数のバンド活躍してきたベースのルディ、ラットのドラムとして有名なボビー、そしてやはりクイーンズライクに関わってきたランディが揃ったラインナップとなっているが、この先のツアーで「クイーンズライク」として名乗ることができるかどうかはまだ係争中で微妙なところだという。

その一方で、オリジナル・メンバーのマイケル・ウィルトン(ギター)、エディ・ジャクソン(ベース)、スコット・ロッケンフィールド(ドラム)の3人は2009年から加わっているパーカー・ランドグレン(ギター)とともに活動を続けていて、新ヴォーカルとして元クリムゾン・グローリーのトッド・ラ・トーレを向かえ、ライジング・ウェストというユニット名で6月にライヴも行っている。この先、こちらがクイーンズライクを名乗っていくかどうかもまた不明だが、先頃ジェフ側は裁判所にマイケルらが「クイーンズライク」と名乗れないようにする差止め令の発効を要請したが、裁判所はこれを棄却し、バンド名の所有権はこれから争われることになるものと思われる。

ジェフとバンドとの対立はバンドのマネージャーを務めていたジェフの妻のスーザン・テイトの扱いがきっかけとなっているようで、ジェフ側はスーザンが他のメンバーに冷遇されていたとする一方で、マイケル側は資金の不正な流用があったとしていて、4月14日にブラジルのサンパウロ公演の前にスーザンの解雇が発表された。これに腹を立てていたジェフはこの日のライヴ中にマイケルやスコットを殴打しては唾を吐きかけるなどの暴挙に出て、ツアー・スタッフやセキュリティに取り押さえられることになった。その後、バンドは数回ジェフとのライヴを試みたが、5月24日のライヴを最後に、ジェフを解雇することになった。
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