ビースティ・ボーイズ、昨年秋にレコーディングをしたと語る

ビースティ・ボーイズ、昨年秋にレコーディングをしたと語る

ビースティ・ボーイズのMCAことアダム・ヤウクが5月4日に耳下腺がんで他界して以来、初めてビースティーズのマイク・Dとアドロックが公の発言を発表し、昨年の秋にアダムとレコーディングを重ねていたことを明らかにしている。

『ローリング・ストーン』誌との取材に応えてマイク・Dは昨年の秋に3人でレコーディングを行っていたことも次のように語っている。

「ヤウクがけしかけてきてやったことなんだよ。あいつのがん治療がどういう状況にあるのかってことを考えればさ、あいつにしか切り出せないことだったんだから。最初はヤウクもヴォーカルをやれるかどうかわからなかったんだけど、ちょっとやってからその結果、3人でいろいろやることになったんだ。そうやってあいつはさ、『だから、俺もやるんだってばあ』って言ってたわけなんだよね」

また、マイクはアダムがいなくなってからの活動についてこう語っている。「これからも音楽を作っていく姿は俺にも見えるよ。どういうバンド・フォーマットになるのかはわからないけど。でも、ヤウクだったら、俺たちが思いついていたのにやり遂げてなかったどんなクレイジーなことでもどんどん試してほしいって純粋に思ってるだろうからね」。

さらにマイクはアダムのとてつもない楽観主義のせいで治ると信じて疑っていなかったことを説明している。「俺たち全員最も美しい形で騙されちゃってね、先週まであいつがすぐ帰ってくるもんだと本気で信じてたんだよ。でも、そんな楽観主義を俺は何物とも代えないよ。だって、もうひとつの方の選択は全然楽しくないからね」

また、アドロックも同じようにアダムのポジティヴさと最後のレコーディングについて語っている。「あいつもさ、『俺は大丈夫だから』って言うからさ。ここまで大概のことについてあいつが間違ってたことないし。だから、俺もあいつのこと信じるわけだよね。あいつの興奮とか、前向きさとかにはこっちがもう持ってかれちゃうんだよね。数か月前にはレコーディングもやったんだよ。それまでのレコーディングと少しも変わらなかったよ。けど、どっちかというと、超バカ話とか、飯の注文とかにほとんどの時間が費やされちゃって、まあ、基本的に俺たちの定石通りだったね。俺たちの新作が出るまでにすげえ時間がかかるのもこのせいなんだけどさ」

また、アドロックはアダムの死に際の心境についてこう想像してみせている。「昔、ブルックリンで俺たちマジでボコられたことがあって、その手の恐怖ならあの時実感したことがあるけどね。でもさ、あいつは恐怖とか不安とかとは、もうずいぶん長い間にわたって無縁だったんだよ。それだけでも、俺としてはほっとするところはあるんだよね」


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