昨年末からピーター・フック抜きの体制で再結成を果たしたニュー・オーダーだが、サッカー応援トラックとして知られる1990年の“ワールド・イン・モーション”をイギリスのラッパーのタイニー・テンパとリメイクするのではないかと持ちきりになっているが、当初噂されていたディジー・ラスカルの参加はなくなったようだ。
もともとこのトラックは1990年のワールド・カップに向けて、イングランド代表応援ソングとしてニュー・オーダーがリリースしたものだが、今年の6月にポーランドとウクライナで開催されるサッカーUEFA欧州選手権(ユーロ2012)に出場するイングランド代表のサポート・ソングとして、ディジーとタイニーとのコラボレーションとしてリメイクするという話が持ち上がっていた、とザ・サン紙が伝えている。
「数年前にニュー・オーダーとレーベルとであと24時間以内にこの曲でディジーとのコラボが始まるというところまでこぎつけたというんだね」という関係者筋の談話をザ・サンは紹介している。「でも、結局、実現できなかったというんだ。ただ、今年は事情が違うからね。ニュー・オーダーは活動を再開してるし、ディジーは今は時間が空いてるから」。
さらに関係者筋の談話はこう続く。「さらに今回はタイニーにもアプローチをかけたというんだよ。これでディジーには競合相手も現れたわけだ。どうせなら、ふたりとも一緒に共演させようという案もあって、そうなったら大ヒットするよ」。
しかし、ディジーのマネージメントは、NMEに対してこうした一連の報道は事実ではないと参加の可能性を否定していて、ニュー・オーダーの事務所も現時点で“ワールド・イン・モーション”のリメイクを行うのかどうかはまだなんともいえない状況だとしている。
なお、バンドは4月と5月に短いツアーを行い、9月にワイト島で開催される今年のベスティヴァルにはヘッドライナー出演を予定している。
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