先月幻のアルバムといわれた『スマイル』が復元リリースされたビーチ・ボーイズだが、先週発表された再結成ツアーにおいてはブライアン・ウィルソンのバック・バンドにアシストしてもらうことを明らかにしている。
ブライアンは60年代からビーチ・ボーイズのライヴ活動からは離れていて、80年代からは本格的にソロ活動を始動させ、ビーチ・ボーイズへのアルバムへの参加も1996年の『Stars and Stripes vol.1』が最後となっている。その後はブライアンのソロ活動とツアー、そしてビーチ・ボーイズのツアー活動が並行する状態が続いてきたが、12月16日にブライアン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディーンのオリジナル・メンバーと、長くビーチ・ボーイズとして活動してきたブルース・ジョンストンとデヴィッド・マークスを加えたラインナップで来年50公演にわたる世界ツアーを敢行することが発表されている。
ツアーの日程などはまだ明らかにされていないが、4月27日から5月6日にかけて行われるニューオルリーンズ・ジャズ・アンド・ヘリテッジ・フェスティヴァルに出演することはもう決定している。
ローリング・ストーン誌にマイクが語ったところによれば、バンドは週に4、5回のペースでライヴをこなし、ヨーロッパ・ツアーを見据えていると説明し、バンドのラインナップについてこう語っている。
「ブライアン・ウィルソンはとてつもないバンドを持ってるからね。ブライアンのバンドのほとんどのメンバーを使わせてもらうよ。それにぼくたちの方にも(ビーチ・ボーイズのツアー・メンバーの)ドラムのジョン・コウシル、ギターのスコット・トッテンもいるからね。だから、いろいろ合わせてきているという感じでね。音楽的にいって、すごいものになると思うよ」
また、来年にはコンピレーション盤や全キャリアをカヴァーするボックス・セットのリリースなども控えているという。
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