マイケル・ジャクソンの遺産管財財団とヒール・ザ・ワールド基金が和解へ

マイケル・ジャクソンの遺産管財財団とヒール・ザ・ワールド基金が和解へ - 2010年作 『マイケル』2010年作 『マイケル』

マイケル・ジャクソンの遺産を管財するマイケル・ジャクソン財団はアメリカのチャリティ団体、ヒール・ザ・ワールド基金との間で争っていた団体名称の使用権などについて和解に達したことを明らかにしている。

財団は、マイケルが生前に設立した同じ名前の「ヒール・ザ・ワールド基金」というチャリティ団体の登録商標を基金が無断で使用しているとして2009年に訴訟を起こしていたが、これに対して基金側は2005年の時点でマイケルの法律顧問から名称の使用許可は得ていたと反論してきていた。今回の和解で、基金側は今後名称を変えるか、もしくはマイケル・ジャクソンと関係があるように思わせる要素やイメージを一切払拭するということに合意したという。

基金側のオフィシャル・サイトでは現在「ヒール・ザ・ワールド基金はマイケル・ジャクソン財団やその関係者とは一切関わりがありません。このサイトで販売されている商品も財団とは一切関係がありません」という注意書きが掲載されていて、また会員に向けて、マイケルのイメージや画像をサイトの中で使っている会員はただちにそうした画像を削除するように促している。

ヒール・ザ・ワールド基金はマイケルの1991年の『デンジャラス』に収録されていた“ヒール・ザ・ワールド”から発展してマイケルが1992年に設立したチャリティ団体で、児童福祉を中心とする活動を大々的に展開したが、2002年に年度会計申告がなされなかったため、チャリティ団体としての免税認可が下りなくなり、実質的に団体は活動停止状態に陥った。その後、今回の和解の相手となった基金である別の「ヒール・ザ・ワールド基金」が設立され、2008年にチャリティ団体としての免税認可をカリフォルニア州から受けている。

(c) NME.COM / IPC Media 2011
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする