トム・ヨークが2月25日にケンブリッジ・コーン・エクスチェンジで行った一夜限りのソロ・ライブで、3曲の新曲が披露された。
「緑の党」に所属する友人トニー・ジュニパーのイギリス議会での議席獲得を支援するために開催された今回のベネフィット・ライブ。トムは19曲のセットを通じて一人でピアノ、キーボード、ギター、ベースを演奏した。
陽気な様子ながらもこの夜たびたび演奏を間違えたトム。“ウィアード・フィッシズ”でミスをして客席から歓声が上がると、「子どもの頃にはこの近くの店に入ってカシオのキーボードをいじくり回してたものさ。その時の音がちょっとこんな感じだったな」と話す。
1つめの新曲は、“ザ・デイリー・メール(The Daily Mail)”という曲。憂愁漂うピアノ曲で、コーラス部では「人間の生には目もくれない(no regard for human life)」と歌われた。
1月末のレディオヘッドのロサンゼルス公演でも披露された“ロータス・フラワー”が終わると、2番目の新曲“ギヴ・アップ・ザ・ゴースト(Give Up The Ghost)”に入る。この曲では、トムの「僕にまとわりつかないでくれ(don’t hold me)」という声のボーカル・ループが繰り返される。
かつてレディオヘッドのウェブキャストでも披露された“アイ・フローズ・アップ”の演奏を終えてから、トムはこのライブの趣旨についてこう話す。「なぜ今夜僕がここにいるのかを説明しておくべきだろうな。僕は環境問題について話さない政治家たちにうんざりしているんだ。一番打ちのめされるのは、国の半分の人間が環境問題に取り組もうとしているにもかかわらず、議会にその代表者がいないってことなんだ。それを変える機会が出てこなければならないんだ」
最後の新曲はフォーク風の“マウス・ドッグ・バード(Mouse Dog Bird)”。ラストを飾った“トゥルー・ラヴ・ウェイツ”の前にトムは「この曲では一緒に歌ってもらわなきゃならないかもな。いつも歌詞を忘れるんだ」と話した。
セットリスト
1. The Clock
2. The Eraser
3. Weird Fishes
4. The Daily Mail
5. Pyramid Song
6. Harrowdown Hill
7. Lotus Flower
8. Give Up The Ghost
9. These Are My Twisted Words
10. I Froze Up
11. Like Spinning Plates
12. Black Swan
13. Cymbal Rush
14. Videotape
15. Mouse Dog Bird
16. Reckoner
17. Airbag
18. Atoms For Peace
19. True Love Waits
(c) NME.COM / IPC Media 2010
トム・ヨーク、ベネフィット・ライブで新曲3曲を披露
2010.02.26 21:18