ビースティ・ボーイズのアダム・ヤウクがファンたちにメールを送り、最近受けているがん治療の進展について報告している。今は手術が終わり、放射線治療に入ろうとしているところだそうだ。
7月、MCAことアダム・ヤウクは唾液腺とリンパ節ががんに冒されていることを明かした。ビースティ・ボーイズはアダムが治療に専念できるよう、予定されていたライブとアルバム・リリースを延期している。
今回のメールはビースティのウェブサイトに登録しているユーザーたちに送られた。その中でアダムは、これまでのところ鎮痛剤の使用を拒んでいると語っている。
「もう手術からは1週間半くらい経っていて、だいぶ回復してきているよ。まだ鎮痛剤はまったく使っていない。そうしたほうが早く治療が終わるからね。鎮痛剤を飲むと治癒のスピードが落ちるんだ」
「手術を耐え抜くためにたっぷり使われた麻酔もほとんど抜けてきた。あれは身体から抜けるのにしばらくかかるんだ。首とあごは手術のせいでまだかなりこわばっているけど、毎日だんだん良くなっている。このあいだの月曜日(8月3日)には抜糸したし、少しずつ前進しているよ」
メールには次の治療予定についても書かれている。「最初の拷問を抜け出して回復してきたと思ったら、もう次のやつが待ち構えてやがったんだ」
「次の治療は放射線だ。ある種のビームが、1日に数分、1週間に5日、7週間にわたって照射される。それがあと2、3週間で始まる」
また、アダムはジェイ・Zやコールドプレイ、ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oらの応援に感謝の意を示している。
オール・ポインツ・ウエスト・フェスティバルに7月31日に出演したジェイ・Zは、ビースティ・ボーイズの“ノー・スリープ・ティル・ブルックリン”をカバーし、同日出演のカレン・Oは自身のバンドの“マップス”をアダムに捧げている。8月1日に登場したコールドプレイは、ビースティの“ファイト・フォー・ユア・ライト”をカバーした。
「ジェイ・Zが“ノー・スリープ〜”をカバーし、コールドプレイが“ファイト・フォー・ユア・ライト”をカバーしたAPWの映像を観たよ。最高だね。それからカレン・Oは『MCA、元気になって』っていうアームバンドをつけてくれていたし、Qティップも応援のシャウトをしてくれて…みんなほんと優しいよね」
「彼らに感謝の気持ちを述べたいし、僕をポジティブな気分にさせてくれた人たち全員にお礼を言いたい。僕の治療と経過が順調に行っているのは、そういうすべての好意のおかげだと思うよ」
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
ビースティ・ボーイズのアダム・ヤウク、がん治療の進展を語る
2009.08.06 22:42