2025年のTHE ORAL CIGARETTESは、前年の活動休止期間に受け取ったファンや仲間からの大きな愛情に120%応えるように、ワンマンも、対バンも、フェスもイベントも、いつも以上に真摯に全力でライブをしていた。時にはロックシーンの外にいる人々の前に立つこともあったが、シーンの境目を「埋まらない溝」と割り切るのではなく、ライブハウスの矜持を胸に、愛を持って目の前の人たちに語りかけ、自分たちの信じる音楽を届けていた。その姿は、コロナ禍以降、ロックシーンやライブハウスシーンを背負い守るように戦い続けてきたオーラルともまた違う──いわば、分断の時代に現れたピース・メーカー。新時代のロックヒーローってこういう姿なんだと思わされる場面が、本当に何度もあった。オーバーとアンダーを繋ぐ道筋ってこうなってるんやって、ひとつの答えが見えた
そんなオーラルから2026年一発目に届いたのは、TVアニメ『地獄先生ぬ~べ~』のオープニングテーマでもある新曲“ERASE”。イントロからしてオーラル節炸裂の、新たなアンセム、新たな代名詞、新たな王道とも言うべきキラーチューンは、《境界線》を軽やかに行き来する彼らの自由でピュアな心境がまさに表れた一曲だ。「ロック界の鬼」たちが集ったMVも最高に楽しいユーモアに溢れてるしね!
JAPANでは約1年ぶりとなる4人へのインタビュー。とても健やかで絶好調なバンドの今について、2025年を振り返りながら、話を聞いた。
インタビュー=安田季那子 撮影=Yohji Uchida
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年3月号より抜粋)
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