やったー! 夏フェスがとうとう帰ってくる(涙)。少なくともアメリカ、イギリスに! 今年2月に、レディング&リーズ・フェスティバルの主催者が「レディング&リーズ2021年開催! 夏に会場に戻るのが待ちきれない!」とツイートした時は、無理でしょうと思っていたが、ご存知のようにその後、米英では予想を上回る速さでワクチン接種が進んでいる。
イギリスは全人口の59.6%が接種済み、アメリカは51.4%。イギリス首相は6月21日の規制を解除する予定に変更なし、とまで発表している。アメリカも、例えばエンタメの中心地NYでは、9月以降ほぼすべてが「通常」に戻る予定だ。(※6月7日現在のデータです)
ただし、多くのフェスやライブが、ワクチン接種済みかライブ会場に入る直前に検査結果が陰性であることが義務付けられている。さらに、イギリスではライブ会場でのコロナ感染を調べる実験も繰り返され、科学的な根拠を元にして、安全にライブを楽しめるよう努力が積み重ねられた結果なのだ!
ほっ。というわけで、これで思い切り喜び&楽しめる! イギリスでは、8月27~29日にレディング&リーズが開催で、ヘッドライナーは、リアム・ギャラガー、ストームジー、ポスト・マローン。ほかにも7月末くらいからのフェスが次々に発表されている。
アメリカも、7月29日~ 8月1日のロラパルーザ(シカゴ)や、9月2~ 5日のボナルー・フェス(テネシー)などアメリカを代表する巨大フェスが次々復活。フー・ファイターズなどがヘッドライナーだ。また、9月には待望のビリー・アイリッシュやグリーン・デイ、テーム・インパラがヘッドライナーのライフ・イズ・ビューティフル・フェスティバルなども開催。しかもどのフェスも発表と同時にチケットが記録的速さで即完している。その気持ち、わかります。
加えてザ・ウィークエンド、ビリー・アイリッシュ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなどは、2022年のツアーを次々に発表。コンサート・プロモーターLive Nationの発表によると来年は現時点ですでに2019年の2倍のライブをブッキングしているとのこと。セイント・ヴィンセントにインタビューした時「初めてステージに立ったら絶対泣くと思う」と言っていたけど、こちらも全く同じだ。どれだけライブが恋しかったことか。ちなみに、日本の接種率は10.9%。海外アーティスト受け入れのため、もう少し進んで欲しい。(中村明美)
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