AC/DCのギタリスト:アンガス・ヤングが、バンドの元フロントマンで1980年に亡くなったボン・スコットの思い出を振り返っている。現ボーカル:ブライアン・ジョンソンのパフォーマンスを観て、ボンは「ブライアンは最高のシンガー」だと称えていたそうだ。
「Ultimate Classic Rock」によると、米ラジオ局95.5 KLOSの番組にアンガスが出演。ボンがいかにブライアンの才能を称賛していたかについて語った。
「ボンは、イギリスをツアーしたバンドにいたことがあって、ブライアンが在籍していたGEORDIEっていうバンドのオープニングを務めたんだ。とにかく、彼らはギグをやって、その話をボンがしてたことがある。ボンはGEORDIEのパフォーマンスとブライアンの声を聴いて、それから彼の叫び声を耳にした。ボンはそれが凄いと、ステージにリトル・リチャードがいるかのようだったと言ってたよ。
その男(ブライアン)が、吠え声を上げながら叫んで床を転げながらパフォーマンスし、ボンはそのステージが最高だったと言っていた。彼が観たなかでベストなパフォーマンスで、ブライアンが久しぶりに見た最高のシンガーだと思ったんだ。でも、ボンは知らなくて後でわかったことなんだが、そのときブライアンは盲腸炎に襲われてたんだよ。ボンは、叫び声なんかがパフォーマンスの一部だと勘違いしていた訳だ。ボンは、『こいつはすごい』って感心してたな。今でもブライアンは、その高音で歌ってるけどね」
また、ブライアンも2011年のインタビューでそのステージについて語っていたという。1973年か74年にボンのバンドがGEORDIEのライブでオープニングを務めた際、ブライアンは酷い盲腸炎の症状で苦しんでいたそうで、ステージでのたうち回りながらもライブを続けたと明かしていた。
ボンは1974年にAC/DCに参加したが、1980年にアルコール依存症により33歳で他界。その後、ボンの後任としてブライアンがバンドのフロントマンとなり、現在に至っている。
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