ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのピアニストであるコンウェイ・サヴェージが亡くなったことが分かった。58歳だった。
ニック・ケイヴの公式サイトで発表された声明の内容は以下の通り。
日曜日の夜、愛すべきコンウェイが亡くなった。30年近くバッド・シーズに在籍したコンウェイは、我々バンドのライブ・パフォーマンスに流れ続ける無秩序な脈のような存在だった。
彼は、バンドのメンバーやファンから深く愛されていた。気が短く、面白く、恐ろしく、感傷的で、温かく、優しく、辛辣で、正直で、そして誠実だった。彼はそのすべての素質を持ち合わせていた上に、高尚で温かみがあり、魂が深く共鳴するような、文字通り「黄金のように美しい声」も持っていた。
飲み明かした朝の4時、コンウェイがケルンのホテルでピアノの前に座り、“Streets of Laredo”の弾き語りを聴かせてくれたことがあった。彼の温かくて哀愁のあるその演奏が、少しの間時を止めてしまったようだった。部屋にいた皆が涙を流していた。
愛を。
ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ
「Pitchfork」に対しバンドの広報担当が認めたところによると、死因は脳腫瘍とのことだ。
昨年の10月にはバンドの公式Facebookを通してコンウェイが脳腫瘍の摘出手術を受けたことが発表されており、この手術により『スケルトン・ツリー』(2016)のツアーには帯同していなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=LLB5Npv3SGc