シザ、グラミー無冠に「死ぬほど腹が立った」ものの「トロフィーより大きいこと」に気づいたと語る

シザ、グラミー無冠に「死ぬほど腹が立った」ものの「トロフィーより大きいこと」に気づいたと語る

昨年リリースしたデビュー・アルバム『コントロール』がアメリカでプラチナ・ディスクに輝き、グラミー賞でも女性最多の5部門で最終ノミネートを受けたシザ

ケンドリック・ラマーと共演した映画『ブラックパンサー』のサウンド・トラック“All the Stars”も高い評価を受けているが、グラミー賞が無冠に終わったことについて本人のコメントはこれまでなかった。

しかし「GQ」のインタビューに答えた際に当時は「死ぬほど腹が立った」のだと明かしており、さらに最優秀新人賞にアレッシア・カーラが輝きシザが見過ごされたとネット上で炎上するとなおさら腹が立ってきたのだという。「なんか自分がすごい失敗をして、ファンのみんなの期待に応えられなかったような気分になってきたから」とその苛立ちを説明している。


しかしその後心境が変わったのだといい、「もうものすごく全然違う場所にいる」と以下のように語っている。

どっちみちこのアルバムがたいして成功するとも思ってなかったし。そもそもといえば、最終候補に残されるという栄誉にあたって、これだけたくさんの人たちにわたしの音楽を聴いてもらえたってだけでも本当に感謝でいっぱいだったから。

だけどある時点から、こういう賞賛に溺れて自分を見失っていくんだなあって思ってて、「ああ、こういうことなんだ。こういうことがわたしの成功や、アーティストとしてのわたしや人間としてのわたしに価値を付けていくんだ」って思い始めていくっていうか。

でも、Spotifyじゃわたしたちの音楽が再生10億回を越えたし。アメリカ中がわたしの音楽を聴きまくってくれてるわけね。世界中の女の子の生活に影響を与えてるわけだけど、アルバムを作り始めた頃なんてなにがやりたいのか自分じゃさっぱりわかってもいなかったくらいだし。

だから、これはなんかわたし自身とか、トロフィーとかよりも全然大きいことなんだってわかってきて。だから、こういう機会に恵まれたことをすごく感謝してるのね。ただ、いろいろ起きるもんだっていうことね。



さらに、シザの無冠についてネット上でひと騒動になったものの自分は何も発信しなかったことについても、次のように語っている。

どう対応したらいいのかまるでわからなかったし。わたしがなにも言わなかったし、なにも発信しなかったのは、自分がここまでなにかに全身全霊を込めて、自分の持てるものをすべて込めたものなんてこれまで作ったことがなかったし、そういうものが公で騒ぎになるなんてことはまるで経験したことがなかったから。

わたしはどこまでも正直でいたいし、もし今も本当に腹が立ってるとしたら、その場合には、自分が腹が立っていることが伝わるような発言もをしなくもない。でも、今は本当に祝福された気分になってるから。あと、自分を正当化する必要も全然感じないし。


なお、授賞式の晩は打ち上げに繰り出したのかという問いには次のように答えている。

ううん、すぐに(ホテルに)帰った。帰ってから(みんなで)ブラント(大麻)を何本か吸って、それと、わたしが泊まってた最上階のペントハウスをおばあちゃんに見せて回ったりして。

うちのママもしばらく一緒にいたんだけど、そのまま部屋で寝ちゃったし! だからそれはそれで楽しかったよ。

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