クインシー・ジョーンズ、若き日のビートルズは「世界最低のミュージシャン」だったと語る

クインシー・ジョーンズ、若き日のビートルズは「世界最低のミュージシャン」だったと語る

クインシー・ジョーンズが「Vulture」のインタビューに答え、ザ・ビートルズに初めて出会った時に「世界最低のミュージシャン」という第一印象を抱いたと発言していたことが明らかになった。

「初めてロック・ミュージックというものを聴いた時」に抱いた感想は「ロックは単なる白人バージョンのリズム・アンド・ブルース」というものだったというクインシー・ジョーンズだが、初めてポール・マッカートニーに会ったのはポールが21歳の時だったのだという。

インタビュアーにビートルズの第一印象を尋ねられたクインシーは、以下のように語っている。

世界最低のミュージシャン、だね。クソみたいに全然演奏できないんだから。ポールなんか、俺が出会った中で一番最低のベーシストだったよ。

それからリンゴ(・スター)だが、もはや話にならないぐらいだね。ある時ジョージ・マーティンとリンゴと一緒に(“Love Is a Many-Splendoured Thing”を)スタジオで制作してた時のことさ。この曲に合わせるための4小節フィル(4小節ごとにフィルインを入れる奏法)をやるのに3時間もかかったんだ。なかなかできなかったんだよ。

だから、「ラガー・アンド・ライムでも飲んで、シェパード・パイでも食べて、1時間半ぐらいリラックスしたらどうだ?」って言ってやってさ。それで彼が休憩に行ってる間、俺たちはジャズ・ドラマーのロニー・バレルを呼んだんだ。

ロニーは15分ぐらいいたんだが、(リンゴができなかった奏法を)完全にやってのけちゃったよ。そうこうしてるうちにリンゴが戻ってきて、「ジョージ(・マーティン)、もう一回叩いてみせてくれる?」って言ってね。そしたらリンゴが「悪くないね」って言ったんだよ。

だから俺が「ああ、そりゃお前じゃないからな」って言ってやったのさ。まあ、良い奴ではあるんだけどな。



この後クインシーは、エリック・クラプトンクリームは良いバンドだとコメントし、マイクロソフトの共同創業者であるポール・アレンが「(ジミ・)ヘンドリックスとまったく同じレベルのギター・プレイヤー」であるというエピソードなどを明かしている。

なお、クインシーは先日の「GQ」のインタビューの中でテイラー・スウィフトを例に挙げ、今の時代に「必要とされてるのは曲さ、ちゃんとした曲なんだよ。フック(サビ)じゃなくてね」とも語っていた
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