ニュー・アルバム『ヴィランズ』を8月にリリースしたクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ。「これまで通り自らの表現を追求しながら、今ここで何ができるか/何をすべきかを真摯に考え抜いた上で新作に向き合ったという事実」が伝わってくる本作は、「とりわけ特別な1枚」となっている。
9月5日(火)発売の『ロッキング・オン』10月号では、フー・ファイターズとスタジオを行き来しながら制作していたというエピソードについてや、バンドを率いるジョシュ・オムが常に軸としてきた「“踊れ”」というメッセージについて、また、『ヴィランズ』を制作する前のイギー・ポップとのコラボレーションで受けた影響について語ったインタビューが掲載されている。
偶然にも隣のスタジオで『コンクリート・アンド・ゴールド』の制作を行っていたというフー・ファイターズについては、「自然な連帯感が生まれてきて、とても健全なことだし、いい形での競争意識だった。(中略)「あいつらとは昔からの知り合いだから、素晴らしいレコードを作ってくれると自分のことのようにワクワクするんだ」と語る。
しかし適度な緊張感も保っていたようで、「ひとつ白状すると、向こうの方向性が全く違うってハッキリするまでは、こちらの音源を聴かせる気にはとてもなれなかった。『やあ!』って、いきなり遊びにきちゃうから、断片的には耳にしてたかもしれないけど」とも明かす。
また、新作の制作にあたりクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジはマーク・ロンソンを、フー・ファイターズはグレッグ・カースティンをプロデューサーに迎えていた両者だが、「競い合ってたのは俺たちよりむしろプロデューサー同士だった気がする。どっちも今までロック・アルバムをやったことがないし。そんな2人が、俺たちの希望に応えて、お互いをぶちのめすまで戦ったわけ(笑)」と、これまであまり明らかにされてこなかったプロデューサー同士のライバル意識についても語っている。
さらには今回の新作に限らず、自身が生み出す音楽に込める共通のメッセージについて、以下のように話す。
「何かを伝えられるとしたら、それは“踊れ”ってことだろうね。踊ってる間は、あらゆるしがらみから解放されて、『誰が何を言おうと構わない』という気持ちになれる。ヘッドバンギングでも、どんな動きであろうと、自由になれるなら、それは人生の中でも素晴らしい瞬間だ」
『ロッキング・オン』10月号ではこの他にも、「このメンツで一緒にヴァケーションに出かけるくらいなんだから(笑)。愛し合ってるんだよ。それだけ一体感があるのさ」と明かすほど仲が良いというバンド・メンバーについてや、「これまで以上に必要とされる人になっているよね。ようやく今の年齢になって、イギーは不可欠な存在になれたんだ」と70歳を迎えたイギー・ポップについても語っている。
『ロッキング・オン』10月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143875