1962年から1968年まで夫婦関係にあったジョン・レノンとシンシア・パウエルだが、この度ジョン・レノンからシンシアに宛てた公開書簡がオークションにかけられ、その内容が明らかになっている。
「親愛なるシンシア」との書き出しから始まるこの公開書簡には、以下のような内容が綴られているという。
僕たち自身にはよく分かっているように、僕たちの結婚生活はLSDやオノ・ヨーコが現れるずっと前から終わってしまっていたんだ。それが現実ってものさ!
君も、(離婚の原因を)よく覚えてないんだろう。僕たちが初めてLSDでトリップした時の記憶は随分と曖昧だろうし、その後のトリップについても全部、全然覚えてないみたいだからね!
この手紙の中では他にも、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと離れていた期間、シンシアがジョン・レノンとの息子ジュリアンを連れてロサンゼルスの自宅にやって来たと告白。シンシアからは、ジョンとの再婚、さらにはもう1人子どもが欲しいと訴えられたのだという。
この件について、ジョンは手紙の中で「もしあれが本気なんだったら、一旦(僕と)距離を置いて、雑誌や新聞に色々と話すのもやめるべきだね」と綴っているようだ。
そして手紙は以下の文言で締めくくられている。
僕たちは素敵な数年間を過ごしたんだ。君は新しい生活をするにあたって、あの数年間を良い思い出にするといいよ。ボブ・ディランが言ってるみたいに、(僕たちの関係は)『運命のひとひねり』だったってことさ!
この公開書簡は、シンシアに「一切の編集なしに」伝えてほしいとの条件つきで匿名の雑誌編集者に託されたのだという。この理由として、ジョンは「僕のサイド・ストーリーを明かすにあたって、僕と君の(雑誌の)読者の両方に対して公正を期すことができるから」と記していたという。
現在米オークションサイト「RR Auction」に出品されている公開書簡は24,997ドル(約275万円)で落札されている。