ポピュラー・ミュージック界でもっとも有名なアルバムと言える『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が発売から50年を経て、5月26日に記念版として世界同時発売された。このリミックスを手掛けたのは「5人目のビートルズ」としても知られる父ジョージ・マーティンからバトンを手渡されたジャイルズ・マーティンだ。
6月1日(木)発売の『ロッキング・オン』7月号では、ジャイルズ・マーティンが「ビートルズ・サウンド」の秘密を語っている。
『サージェント・ペパーズ』について、ジャイルズは以下のようにそのすごさを解説する。
「『サージェント・ペパーズがすごいのは、ものすごく変化に富んだアルバムだということ。レコーディングそのものはかなり単純だ。バンドがスタジオで演奏し、違ったヴァリエーションのテイクをとる。最高の試食メニューだよ、どのコースも目を見張るくらい素晴らしい。」
「ビートルズは素晴らしいアルバムばかり生み出してきたけれど、このアルバムは4人のコラボレーションのピークだよ。間違いなく父にとっても、ビートルズと仕事をしてきた中で最高に幸せな経験だったはずさ。全員が同じ方向に向かっていたからね。みんなビートルズマニアや女性ファンから離れ、もっと洗練されたものをやりたいと思っていたんだよ。」
今回セッション・テープを聴いてボーナス・トラック用の素材を選んでいる時に「宝石がゴロゴロ出てきた」のだそう。リミックスの過程で何を見つけ、どうリミックスしていったのか、貴重なインタビューはアルバムを聴きながら是非読んでほしい。
『ロッキング・オン』7月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143719