ビースティ・ボーイズのアドロックことアダム・ホロヴィッツが、音楽を担当した映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』についてコメントを公開した。
『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』はレベッカ・ミラーが監督した恋愛コメディ映画で、アドロックの姉であるレイチェル・ホロヴィッツが本作のプロデューサーを務めていることから、アドロックが音楽を担当することになったという。
アドロックのコメントは以下の通り。
「僕の姉レイチェル・ホロヴィッツが長年の友人であるレベッカ・ミラーと『マギーズ・プラン』を製作することになって、撮影を終え編集作業の段階で、音楽制作について考え始めた。この映画は、誰かと付き合ったり別れたりすることで、人として成長していく方法を見つけるということついて描かれている。日々を生きる人間として、僕らは皆自分自身のサウンドトラックを持っている。それは、自分の世界の音楽だ。監督であるレベッカと、素晴らしい作曲家であるマイケル・ロナハンと共に、映画のキャラクター達が自身の中で聴いているであろう音楽について話し合えたのは、とても楽しく意義深いことだった。音楽監督としての僕の役割は、映画の編集ラフを見て、映画の中のキャラクターに合う楽曲を提案することだった。
最初のミーティングに、僕は古いスカの曲をいくつか持って行った。それらスカのトーンは、映画のメインキャラクターたちが持っている、メランコリックなフィーリングに共通しているものがあるように感じたからだ。でも、僕がレベッカの前で最初にスカをかけた時、彼女はとても静かだった。僕は自分のアイディアが全くの見当違いだったのだと思い、とてもナーバスな気分になった。でも次の瞬間、彼女はマイケル・ロナハンを見て微笑みながら『自分はこの映画にスカミュージックを取り入れようなんて思いもしなかったけど、とても気に入ったわ』と言ったんだ。彼女はこれまで自分の人生の色々なタイミングでたくさんのスカミュージックを聴いてきた、そしてそれが彼女のパーソナリティにも、映画制作にもとても上手く作用していると語った。僕もミュージシャンとして、常にパンクロックやレゲエを自分の創作物に取り込もうと試みてきた。だからそういう意味でもこのプロジェクトはとても満足出来るものになったんだ。レベッカやマイケル・ロナハンとの仕事はとても楽しく、やりやすかった。
でも本当の功労者は、姉のレイチェルだと思う。たくさんのレコードの中から探して、この曲良いね、とか、これで試してみよう、などと言うのは誰でもできるけど、レイチェルが全ての実務的な仕事をやってくれた。著作権の管理をしている人々にアプローチし契約を結び……レイチェルのおかげでグレタ・ガーウィグが彼女のアパートメントで、他の人には聴こえないクールなオールドスカに合わせて、ダンスすることが出来たんだ」
同映画は1月21日(土)より、新宿ピカデリー他全国ロードショーとなる。
映画の詳細は以下の通り。
●映画情報
『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』
2017年1月21日(土) 全国ロードショー
監督・脚本:レベッカ・ミラー『50歳の恋愛白書』
出演:グレタ・ガーウィグ『フランシス・ハ』、イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』、andジュリアン・ムーア『アリスのままで』
2015年/アメリカ/99分/ビスタ/DCP/原題:MAGGIE’S PLAN/配給:松竹 日本語字幕訳:牧野琴子
公式HP:http://maggiesplan.jp/
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