恒例のNME的クール・リストが発表に、今年は誰?

イギリスの音楽雑誌『NME』が、独自の視点でクール(かっこいい)な人物をセレクトして発表する、毎年恒例の「Cool List」が発表された。

2007年度、最もクールな人物として、ギャロウズのフロントマン=フランク・カーターが選ばれている。「23歳のストレート・エッジなパンク・オタク」と今回評されているフランク・カーター率いるギャロウズは、アルバム『オーケストラ・オブ・ウルヴス』で2007年9月に日本デビューを果たしたばかり。2005年初頭にロンドン近郊のウォトフォードで結成された5人組で、近年のUKパンク/ハードコア・シーンから飛び出した最もエキサイティングなバンドとして注目を集めている。結成直後から、その激しいライヴが各地で話題を呼んでいた。2006年にインディ・レーベルから発売されたアルバム『オーケストラ・オブ・ウルヴス』が、アンダーグラウンドでのカルト的人気を決定的なものにし、一方でメジャーな音楽誌やラジオなどからも注目を集める存在となった。フランクの発言やライヴ中にタトゥーを入れるなどといった過激なパフォーマンスもメディアをにぎわせている。2007年3月に、メジャー・レーベルと契約を交わしアメリカにも進出し、ワープトツアーに参加している。11月初旬には、「Taste of Chaos Tour」出演のため、初来日が実現した。

ちなみに2006年の覇者である、ゴシップの巨漢歌姫ベス・ディットーは、今年も9位につけている。

第2位にはクラクソンズのジェイミー・レイノルズ。3位にはブラジル発のディスコパンク・バンド、CSSのラヴフォックスがランクインしている。なお、クラクソンズのギタリストであるサイモン・テイラーとラヴフォックスは結婚する予定であることを公表している。

『NME』誌によるクール・リスト(2007年)
1.フランク・カーター(ギャロウズ)
2.ジェイミー・レイノルズ(クラクソンズ)
3.ラヴフォックス(CSS)
4.ライアン・ジャーマン(ザ・クリブズ)
5.リーサル・ビズル
6.アレックス・ターナー(アークティック・モンキーズ)
7.ケイト・ナッシュ
8.エイミー・ワインハウス
9.ベス・ディットー(ゴシップ)
10.キース・リチャーズ(ザ・ローリング・ストーンズ)

現在、NME.comでは、上記アーティストの写真に併せて、読者からの投票による「Cool List」ベスト10の投票も受け付けており、こちらでは上記リストにはないレディオヘッドのトム・ヨークやミューズのマット・ベラミー、オアシスのノエル・ギャラガーらの名前が上位に挙がっている。
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