3月18日にソロ新作『ポスト・ポップ・ディプレッション』をリリースするイギー・ポップだが、イギリスのコンセプチュアル・アーティストが企画したプロジェクトでデッサンの裸体モデルを務めたという。
このプロジェクトを企画したのは世界的に有名なアーティストのジェレミー・デラーで、2月21日にニューヨーク美術学院で行われた写生セッションのモデルにイギーを招き、19歳から80歳とさまざまな年代にわたるアーティスト21人がイギーのデッサンを描き上げることになった。
「写生というのは人間の身体の形状を徹底的に見極める特別な場なんですよ」とデラーはザ・ガーディアン紙に語っている。
「芸術教育と芸術史の基礎として、人間の身体を理解するのに最良の方法なのです」
さらに今回のプロジェクトでイギーをモデルに指名した理由については次のように説明している。
「ぼくにとってイギー・ポップに写生の題材になってもらうことはまったくもって理にかなったことなのです。なぜなら、ロック・ミュージックについての理解とアメリカのカルチャーにおけるロックの占める位置というものを理解するためにイギー・ポップの肉体はその理解の核心となるものだからです。イギーの肉体はさまざまなものを目撃してきたわけで、その肉体そのものも記録されるべきなのです」
なお、今回描かれたイギーの裸体のデッサンはニューヨークのブルックリン美術館で展示され、その後この展覧会は世界各地を巡回していくという。
