「Are you DISCO!!! カモン・渋谷!」と声の限りに甲高いシャウトを飛ばす石毛。張り切って首周りを広げすぎて古代ローマ人だかターザンだかわからないくらい肩をはだけたノブこと岡本伸明。ブリブリのベース・サウンドで文字通り腰も床も震わせた長島涼平。そして、性急なバンド・アンサンブルをさらに狂騒の彼方へ押しやる松本誠治のドラム。“White Elephant”に始まり、国民的テレフォンズ・ナンバーと化した“sick rocks”、そして“Punk Is Not Heavy Metal”“A A U U O O O”“Yeah Yeah Yeah”と最新アルバム『Rock Kingdom』の楽曲を畳み掛け、“A.B.C.DISCO”まで狂騒ロック・サイド・オブ・テレフォンズを見せつけまくる。「伝説の夜にしようぜ!」「天井に届くくらいジャンプしようぜ!」「渋谷! もっとバカみたいに踊ろうぜ!」という石毛の煽りとテレフォンズ・アンセムが1つ、また1つと飛び出すたびに、フロアにでっかいシンガロングとダンスとクラップの嵐が巻き起こり、沸点をとうに越えたはずのクアトロの空気がさらに熱を増していくのがわかる。
石毛「みんな! 今日はツアー・ファイナルだ! もう、抜け殻になるつもりだから! みんなも、最後まで、踊ろうぜー!」
ノブ「そう、ファイナルだよ! 5日間の対バンを越えて……今日もいるんだよね、相手が。テレフォンズ対テレフォンズ! 一生続けようぜええっ! ノリノリ!」
石毛「……うん、一生続けてね(笑)」
……と軽くいなされるノブの超天然MCも序盤から絶好調(?)。「本当に素晴らしいゲスト・バンドを迎えて、俺たちは別物になりました。DANCE FLOOR MONSTERSになりました!」という石毛の言葉からも、ここまでのツアーの、そしてクアトロ対バン5日間の、さらにこの日のライブの充実感がひしひしと感じられた。
歌詞を「Shibuya City」にアレンジして「今、ここ」のアンセムとして届けた“New York City”。「バンドにはいろんな形の勝利があるけど、俺たちの勝利は、CDが100万枚売れるより、65歳とかになって、みんなが年金をもらうようになっても『DISCO』って言ってられることだぜ!」(石毛)という宣誓とともに鳴り響いたクール&ポップな“Just One Victory”。凛としたサウンドの向こうから衝動の炎が噴き上がるような“I Am Me”……とさらに『Rock Kingdom』の楽曲を連射し、最新EP『D.E.N.W.A e.p.』収録の初期曲“swim,swim,swim”の日本語詞と清冽なメロディがフロアを照らし出すまで、体感時間で言えばまさに一瞬のことだった。
「限界を超えようぜ! DISCOのその先へ行こうぜ!」という石毛の名台詞からシンセとギターの坩堝へと雪崩れ込んだ“HABANERO”。クアトロ吹っ飛ばす勢いで炸裂した「we are!!!」「DISCO!!!」コール&レスポンスはそのまま「D.E.N.」「W.A!!!」へつながっていく。ロックもメタルもダンスも1曲に過積載したEPタイトル曲“D.E.N.W.A”で湧き起こる轟々たるシンガロングとクラップ……本編18曲を1時間半足らずで駆け抜ける熱演だった。そして……アンコールを求める観客の「D.E.N.W.A!!!」コールに導かれて、再び4人がオン・ステージ! 「お知らせがあります!」と石毛が切り出す。「6Daysは終わりますが、我々のツアーは終わりません! 秋にもツアーをやるぜ! 9月21日、SHIBUYA-AX、『KICK OFF DISCO!!!』」。秋ツアーのキックオフ公演を告げる言葉に、驚きと歓喜の入り混じった大歓声が! 「ライブでやるのは3回目」という“WoNDeR WoMaN”、そして“Can't Stop Loving You”を披露して、6日間は大団円を迎え……たかと思いきや、鳴り止まないアンコールへのラブコールに応えて、「みんなの声が、胸の奥をズタズタに引き裂いてくれたから(原文ママ)帰ってきたぜ!」(ノブ)ともう一度4人がステージに戻ってきた。
熱気のあまり天井から滴が落ちてくる中、石毛が語り始める。「『誰にも伝わらないだろうな』って曲を作り始めたら、テレフォンズのみんながいいって言ってくれて。8年やってきて、こういう光景を見ると……音楽っていいな、人間っていいなと思います。もうすぐ30になるんですけど、10代の頃と感じ方が変わんないんですよ(笑)。ファックなものはファックだし。それでも、みんなを愛してます!」……赤裸々な想いの籠った言葉に、熱い拍手喝采がフロア一面に広がっていく。最後はもちろん、とびっきりの愛を詰め込んだ“Love&DISCO”! 最後にオーディエンスと一緒に記念撮影……の後、なおもポエトリー・リーディングのように高揚感に任せてしゃべり倒すノブの姿が、最高の一夜を締め括る打ち上げ花火のように胸に残った。「DISCOの向こう側」の世界を自分たちの手でこじ開けたthe telephonesの、最高のステージだった。秋のツアーが、もう今から楽しみで仕方がない。(高橋智樹)
01.White Elephant
02.sick rocks
03.Punk Is Not Heavy Metal
04.A A U U O O O
05.Yeah Yeah Yeah
06.A.B.C.DISCO
07.New York City
08.Just One Victory
09.I Am Me
10.swim,swim,swim
11.I Hate DISCOOOOOOO!!!
12.DISCO AGE MONSTERS
13.Crash The TV
14.Urban Disco
15.D.A.N.C.E to the telephones!!!
16.HABANERO
17.Monkey Discooooooo
[we are DISCO!!!]
18.D.E.N.W.A
Encore1
19.WoNDeR WoMaN
20.Can't Stop Loving You
Encore2
21.Love&DISCO