最新シングル“リバーシブルー”から“左耳”、そしてライヴにおけるキラーチューンのひとつ“エロ”、とたたみかけて、早くも1回目のピークをフロアにもたらす。
続いて “週刊誌”、長谷川カオナシ(B)の歌う“火まつり”、そして3月23日リリースのニューシングルであり代々木ゼミナールのCM曲として2月下旬から大量オンエアされている“破花”が披露される。
2本のギターが絡み合うイントロといい、歌がスポークンワードっぽくなるBメロといい、すごい解放感が押し寄せるサビ&大サビといい、クリープハイプの王道中の王道にして超ハイレベルなこの曲を披露することで再度フロアを沸点へ到達させるも、直後のMCで、今日ロビーでこのシングルの予約をすると特典がもらえます、ということを口にしたあと「……というようなことを言うのは、必死すぎてかっこ悪いので、やめます」としめくくる。
もちろんMCだけでなく歌も、バンドグルーヴも、初日とは思えない仕上がりで、フロアを思うがままにアゲたり下げたり、興奮させたり、じんわり感動させたりしていく。
“社会の窓”“HE IS MINE”のキラーチューン二連発で数度目のピークを作り、「あと2曲です」という言葉に「えー!!」と応えるフロアを「ほらまたそのワンパターン!」と叱責しながら、“イノチミジカシコイセヨオトメ”“手と手”で本編終了。
ただ、「着実に経験を重ねて、その分よくなっています」みたいな堅実な感じではなかった、何か。近いうちにもう一回りでっかく化けそうな、新しい段階に突入しそうな、あるいは突然これまでと全然違うことを始めてもおかしくないような、そんないいザワザワ感が、ステージに満ちている気がした。
このツアーが終わって『破花』がリリースされて以降の、クリープハイプのリリースやツアーの予定とかは全然知らないが、とても楽しみになりました。「もっと前へ」「もっと先へ」みたいな前のめりな貪欲さを感じる、最近の尾崎には。(兵庫慎司)●セットリスト01. わすれもの
02. リバーシブルー
03. 左耳
04. エロ
05. あの嫌いのうた
06. 週刊誌
07. 火まつり
08. 破花
09. 風にふかれて
10. 山羊、数える
11. 大丈夫
12. 憂、燦々
13. ウワノソラ
14. 身も蓋もない水槽
15. 社会の窓
16. HE IS MINE
17. おやすみ泣き声、さよなら歌姫
18. 蜂蜜と風呂場
19. かえるの唄
20. イノチミジカシコイセヨオトメ
21. 手と手
(encore)
22. 二十九、三十
23. 愛の標識