──カップリング曲として“Days”と“CAGE”の2曲が収録されています。“Days”は文字通り、BAND-MAIDの足跡を振り返りながら「その先」を見据える、“ENERGETIC”とセットになるような楽曲ですよね。SAIKI 今回、“ENERGETIC”だけが最終的にタイトル曲になってますけど、実は“Days”と両A面にしようか悩んでたんですよね。だから、セットと捉えてもらえて嬉しいです。小鳩 これは、「2027年度にお給仕をお休みしますっぽ」っていう発表と、結果的に同じ雰囲気になった曲でしたっぽね。KANAMI うん。2027年のことを考えると、自分自身も退屈な日々になっちゃうかもしれない──やっぱりみんな、お給仕が生き甲斐なので、そういう寂しさもあるだろうし、物足りなさもあるかもしれない、っていう時に、自分も「この曲があれば大丈夫」というか。ご主人様お嬢様(ファンの呼称)にとっても「15周年、待ってるよ!」って思っていただけるような曲を作りたいな、というところから制作しました。──2027年……お給仕、我慢できますかね?5人 (笑)。小鳩 そこは初めての試みだったりするので。KANAMI 好きな人はね、勝手にやってもらって。小鳩 そうだっぽね。「我慢できなくなっちゃったっぽ!」「ちょっとやってくるっぽ!」みたいな(笑)。KANAMI それぞれ、いろいろやりたいことがあるので。小鳩 全員揃ってのお給仕は少しお休み、っていうことですっぽ。全員が我慢できなくなったら……どうしよう? それは私たちにもまだわからないですっぽ(笑)。──でも、さっきも話してくれたように、先を見据えたうえでの小休止となると、過ぎるのは一瞬だと思うので。SAIKI そうですね。今年もね、もう半分ぐらい過ぎてて「あれ?」って。来年もそういうことになってるんだろうなあって(笑)。小鳩 インプットしてたら、気づいたら「あれれ?」って(笑)。──これまでBAND-MAIDが体現してくれていた「一瞬一瞬完全燃焼!」みたいなモードと、そこから生まれる熱量を自分たちにジャックインして加速するスリル──それ自体がすごい永久機関だなと思うんですけども。5人 (笑)。──それでも、ずっと走っていくとなると、違う形の燃料サイクルが必要になってきますからね。小鳩 うん。燃料集めだっぽね。SAIKI 結構冷静なところはあって、自分たちがどこにいるかとか、どこに行きたいかとかいう話もメンバーとするので。そういう話を突き詰めていくと、「プラン立てしたほうがいいよね」っていうことになって。5人の考え方が合っててよかったね。小鳩 そうだっぽね。見てる方向が違ったらね、なかなか続けていけないっぽね。SAIKI 冷静なのを当てられると、冷める人もいるじゃないですか。そうじゃなくて、みんな冷静になって考えてくれて。「一回持ち帰ろう!」っていうのも全然できる5人なんですよね。ご主人様お嬢様にとって「15周年、待ってるよ!」って思える曲を作りたいな、っていうところから“Days”は制作しました(KANAMI)
──もう一曲の“CAGE”は、内なる闘いのイメージが湧いてくる曲ですね。SAIKI そうですね。3曲ともキャラが違うものが揃って。これはすぐ出た曲じゃないよね?KANAMI そうですね。これはゆっくり時間をかけて温めた曲で。2024年にザ・ウォーニングと一緒にやった頃から構想があったんです。ドラムのパウ(パウリーナ・ビジャレアル)が2フロア(フロアタム)で演奏してて、「2フロアかっこいいな! いつか2フロアの曲を作りたいな」って。そのあとくらいにSAIKIから「みんなそろそろ、リフの重いやつを求めてるんじゃない?」っていう提案があって、「だったら2フロア使えるんじゃないかな」っていうイメージがあったので。これはもう、イントロから作り始めました。サビから作ったり、Aメロから作ったりはあるんですけど、この曲はど頭のフロアのところから作り始めた曲ですね。で、サビは──BAND-MAIDって結構、哀愁メロみたいなものを、私が好きでやるんですけど(笑)。この曲は、ただロックで突き進むっていうよりも、メロディアスで、キャッチーさをサビに出したいなというのがありました。──5人の個性と楽曲展開のドラマ性のバランスが絶妙で。サウンドのトータルデザインについては、やはりKANAMIさんが担ってるところが大きいですか?KANAMI そうですね。デモの段階で、ベースもルートで簡易的に入れて、曲全体のアレンジメントまでほぼ終わった状態でMISAとAKANEに渡して、やりやすいようにプラス、ふたりの自我を出してもらって(笑)。小鳩 「自我」(笑)。個性をね?KANAMI っていう形で、もう何年もやってますね。AKANE 大体もう、「こういうフレーズを求めてるんだろうな」っていうのがわかるようになってきたというか。で、「求めてる以上のものを出したい!」っていう自分のアレンジの引き出しも増えてきて、やりたいことも明確にわかるようになってきて。聴いてもらった時に「かっこいいと思う」って言ってもらえることが増えたのも、自信になってきたし。ベースもね?MISA そうですね。「ここはこうしてほしいんだろうな」っていうのを入れつつ──自分の世界に入って(笑)。SAIKI 自我だ(笑)。MISA リフ以外の大事な部分、「ここはギターとユニゾンじゃない形にしてほしいんだろうな」っていうのは尊重しつつ、デモのベースを一旦聴かずに自分で一回作って、デモと照らし合わせて……そういうふうにして、自我を出してます(笑)。──やっぱり自我でしたね。SAIKI なんだか自我っぽいな、MISAちゃんのベースは(笑)。小鳩 MISAちゃんの個性だっぽね(笑)。──でも、自我出てる感はありますよね、5人それぞれに。SAIKI めちゃめちゃあります、5人が5人それぞれに(笑)。そのバランスを見てやってますね。私たちの人生だけじゃなく、みんなの人生をアゲたいし。悲しい時は一緒に悲しみたいし、なんなら背負うよ?っていう覚悟がある(SAIKI)
──この取材日は5月の終わりで、それこそ6月からはまたヨーロッパのツアー日程があるわけで。海外のコワモテのロックファンが、今か今かと待ち受けているわけですけども──。SAIKI ブリブリの方たちが(笑)。日本のみなさんとは違うパワーが感じられるので、すごいですよね。ドイツとかね、ほんとすごいよね?小鳩 闘いみたいだっぽね(笑)。SAIKI 「私たちに喧嘩売ってる?」ぐらいの感じでくるので(笑)。小鳩 そのパワーに負けないように、私たちもヨーロッパは7年ぶりぐらいなので、期待と不安と両方、ドキドキしながら行こうとしてますっぽ。──何より、その熱量を生んでいるのはやっぱりBAND-MAIDの音楽であり、本気で世界と闘おうとしているマインドなわけで。この音楽に触れることで、自分もどこかに繋がっていけるような感覚を、日本のファンも海外のファンも感じてるんだと思うんですよね。SAIKI 私たちの人生だけじゃなく、みんなの人生をアゲたいし。悲しい時があるなら一緒に悲しみたいし、なんなら背負うよ?っていう覚悟があるので。私たちがこれだけ懸けているからこそ、みなさんもそういうところを感じ取ってくれて、お時間を使って懸けてくれているんだなっていう関係性も、BAND-MAIDにしかないなって。やり甲斐がどんどん強くなっていくよね。──でも、「私たちはこれだけ懸けてるんだから、みんなも正座してきっちり聴きなさい」的なモードではないですよね。SAIKI 最初は「正座して聴いてなさい」っていう感じだったんですけど──。小鳩 (笑)そうそう、どっちかって言うとそうだったっぽね。初期だけは。SAIKI でも、お給仕を重ねて、自分たちのスタイルを確立してからは、「みんな仲間でしょ!」っていうふうになりましたね。──《踊りな Your life》というメッセージは、まさにそんな関係性の象徴そのものですよね。小鳩 ありがとうございますっぽ。お給仕をやりながら曲を作っていくことがBAND-MAIDは多いし、ご主人様お嬢様と一緒に曲の形がどんどん作られていくことが多いなと思っていますっぽ。今までの代表曲も、日々お給仕でさらにどんどんいい曲になっていくっていうことが多いので、そういう意味では“ENERGETIC”がどんな曲になっていくのか、一緒に作っていこうね!っていう気持ちですっぽ。──ツアーファイナルは武道館2デイズですからね。小鳩 はい。駆け抜けますっぽ!
BAND-MAIDのインタビューは、発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号にも掲載!