【インタビュー】2025年は、あのちゃんにとってどんな年だったのか?──初の武道館、CDJ年越しアクトを経て、新曲“ピカレスクヒーロー”へ。さらに加速するanoの音楽活動に迫る!

【インタビュー】2025年は、あのちゃんにとってどんな年だったのか?──初の武道館、CDJ年越しアクトを経て、新曲“ピカレスクヒーロー”へ。さらに加速するanoの音楽活動に迫る!

【インタビュー】2025年は、あのちゃんにとってどんな年だったのか?──初の武道館、CDJ年越しアクトを経て、新曲“ピカレスクヒーロー”へ。さらに加速するanoの音楽活動に迫る!

年またぎのことを忘れてたんですよね(笑)。曲の世界に入り込みすぎちゃって、「あ、そうだ、カウントダウンだ」って思い出したらもう10秒前だった

──カウントダウンアクトはやってみてどうでした?めっちゃ不安だったんですけど、めちゃめちゃ楽しかったです。いろんな娯楽がある中で、あれだけいろんな方が年末にライブを観にくるのってほんとにすごいことだなって思うし、そこで年またぎができるか不安もあったけど、なんか「やっちゃえ!」みたいな感じがあって。武道館の時にちょっと似てて、難しいことはよくわからんけど、とにかく楽しんで音楽を届けるだけみたいなマインドだったので、めっちゃスッキリしたライブでした。自分の気持ちとして、今年の最後に相応しいライブをやり切れたなってちゃんと思えたのがよかったです。──“絶絶絶絶対聖域”のアウトロで年越しまで残り10秒くらいになった瞬間は観ていて年越しできるかちょっと不安になったんですけど(笑)、3・2・1で年越しして“ちゅ、多様性。”のイントロが始まるという完璧な年越しでした。年またぎのことを忘れてたんですよね(笑)。曲振りの時までは覚えてたんですけど、“絶絶絶絶対聖域”で曲の世界に入り込みすぎちゃって、最後《絶対だから》で曲が終わったあたりまでは忘れてて、「あ、そうだ、カウントダウンだ」って思い出して(笑)。そしたらもう10秒前だったから、お客さんが数字を叫んでるのを聞いて、なんとか行けました。全部をコンマ何秒の瞬間瞬間でやってる感じが自分っぽいし、その時もなんか行けちゃう感じがあったんですよ。
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──そのあと、勢い余って何度も「2027年」って言ったり、「明けてるよね?」って客席に確認したりするのもanoさんらしくてよかったです(笑)。カウントダウンするタイミングは決まってたけど、MCは毎回決めてないから、「さっき2027年って言ってたかな」とかいっぱい頭に浮かんで、「あれ、これ明けてるのかな?」みたいな感じになってきて(笑)。でも、お客さんたちがみんなすごく楽しんでくれてたから、自分もそれでめっちゃ楽しかったです。
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《僕が嫌いな僕は時に君を守るから》って書いたけど、たとえ自分が嫌いな自分でも、誰かを守ることもある──それってもうヒーローなのかなって

──CDJでもスクリームに惚れ惚れする瞬間がたくさんあったんですけど、新曲“ピカレスクヒーロー”もanoさんのスクリームセンスが冴え渡った楽曲で。この曲はいつ作り始めたんですか?実は結構昔に作ってて。アニメ『TRIGUN STARGAZE』の話があってから、1年半くらい前にはアニメ尺を作ってました。でも、フルを作ったのは最近で、2025年末くらいです。──タイアップへの書き下ろしですけど、ご自身としては書きやすい内容でした?書きやすかったかな。『TRIGUN』はすごく深くて、難しいお話でもあって──タイアップの時はいつも自分の要素も曲に入れてるから、今回はどこまでアニメに寄り添うか、しかもDAIDAI(Paledusk)くんが曲を作ってどうなるかというのもありつつ、英語を入れるという挑戦も、難しい言葉とか硬い言葉を入れるという遊びもできましたし。

──《今お前なんて言ったっけ!/まぁ笑われようが自分以外信じてねぇ》あたりのパートは、言葉とメロディのハマり方が最高に気持ちいいし、歌詞にも今日話してもらったanoさんの信念が刻まれていて素晴らしかったです。アニメ尺はちゃんとキャッチーにできたから、そのアニメ尺のあとのところは僕のストレートな強い言葉を書きたいという話をDAIDAIくんとしていて。で、DAIDAIくんが仮歌に乗せる英語がめちゃかっこいいんですよ。この曲調にはやっぱ英語が最上級にかっこいいから、それに日本語を入れるのがめっちゃムズくて。『TRIGUN』の曲で自分が持った宿命みたいなものを書きたいなと思ってたんですけど、そこも合わせつつ書けたかなと思ってはいます。──『TRIGUN』という作品からはどういうメッセージを感じましたか?めちゃくちゃ壮大だけど、めちゃくちゃ身近にあることでもあるのかなって。最初、物語が壮大すぎるから、どうやって曲にしようってめっちゃ悩んだんですけど。一番星をずっと探してたら、実は自分が今いる場所だった(《ひとりきりでイチバン星を探していた/それが此処だってこと唾を吐いて見つけたから》)という感覚を『TRIGUN』から感じ取って、それをヒントに広げていきました。あと、唾が光って、星に感じたという意味もあって。──唾という本来吐き捨てるものの中から光を見出したみたいな?そう。どう捉えられるかは自由ですけど、自分はそういう意味で書きました。
【インタビュー】2025年は、あのちゃんにとってどんな年だったのか?──初の武道館、CDJ年越しアクトを経て、新曲“ピカレスクヒーロー”へ。さらに加速するanoの音楽活動に迫る! - photo by Shuho Teramuraphoto by Shuho Teramura
──悪役を主人公にした物語を指す「ピカレスク」に「ヒーロー」をつけるところに、anoさんらしいセンスを感じました。「ピカレスク」は、どういったところから見つけた言葉なんですか?言葉自体は何かで知っていて、今回意味を調べました。歌詞のお話が先に頭に浮かんでたんですけど、それをタイトルに当てはめる時に「ピカレスク」が合いそうだなと思って。自分はやっぱ悪役というか、思ってることとか言いたいことをめっちゃ言うっていう世間のイメージがあると思うんですけど、それを取り柄だと思われたりもするから、空気読みすぎてあえて空気読めないことを言ったり、誰かが引き立つように自分が悪いほうに徹したりする時もあって。別に世間に嫌われようが、自分とかファンの人とか音楽の存在の比重が大きいみたいなところも重なる部分だったし──悪役はただ悪役っていうわけではないのかなって。それこそ《僕が嫌いな僕は時に君を守るから》って書いたけど、たとえ自分が嫌いな自分でも、誰かを守ることもある──それってもうヒーローなのかなと思って書きました。あと、「ピカレスク」って言葉の発音が好きで。《星》って言葉も歌詞に入れてるので、語感もピカッてなっていいなと(笑)。──“ピカレスクヒーロー”はメタルをベースにしつつもすごくポップでキャッチーな仕上がりですけど、「ホラーや不協和音に今興味ある」とも仰っていましたよね。2026年はそういう曲も出てくるんでしょうか?書きたい欲はあります。今作っている曲も、めっちゃおどろおどろしいホラーみたいな曲にはできてないんですけど、シャウトじゃなくて悲鳴が入ってたり、音にも不穏な感じを入れてたりしますね。今、アレンジにもすごく興味が出てきています。
【インタビュー】2025年は、あのちゃんにとってどんな年だったのか?──初の武道館、CDJ年越しアクトを経て、新曲“ピカレスクヒーロー”へ。さらに加速するanoの音楽活動に迫る! - Ⓒ「惡の華」製作委員会2026 Ⓒ押見修造/講談社Ⓒ「惡の華」製作委員会2026 Ⓒ押見修造/講談社

『惡の華』の演技で、「自分はこういう人間なんだな」っていう解像度も上がって、人間としての感情の部分がより深まった

──4月には主演ドラマ『惡の華』の放送が控えていますけど、演技というアウトプットは、自身の表現活動に影響を与えましたか?はい。音楽以外で初めて「できなくて悔しい」みたいな感情が湧いたのが演技で。バラエティとかモデルのお仕事ではそんなふうに思ったことがないんですけど、演技でそういう感情を見つけて新鮮でした。悔しいということは、諦めてないのかな、演技をもっとやりたいのかなって思ったし、『惡の華』自体にもめちゃくちゃ刺激を受けて。あと、ひとつの世界に入るというのは音楽とも似ていて、音楽よりさらに俳優さんもスタッフさんも全員がある期間全部を作品に集中するのがめっちゃかっこいいし、すごく素敵なことだなと思って──ひとつのことに力を注ぐというかたちが見えたことで、音楽をもっとやりたいなとも思った。そういう気づけていない気持ちがまだまだいっぱいあるんだなと考えると、シンプルにすごいって感じましたね。自分の技量的にこれができない、あれができないみたいなのはめっちゃあったんですけど、だからこそやってよかったです。日本武道館をやった今、またそういう課題ができたのもよかったし、やりたい音楽がまたできたから。──『民王R』や『【推しの子】』で演技のお仕事をされていたタイミングにもそれに近しいことを仰っていましたが、anoさんにとって、お芝居は自分の新しい可能性が見えたり、新しい感情に気づいたりするものなんでしょうか?そうですね。『民王R』と『【推しの子】』の時とはちょっと違って、今回演じた仲村(佐和)という人物には、自分と似てる部分もたくさんあったからこそ、どのくらい自分と重ね合わせていいものなのかのバランスが難しくて。でも、「ここは違うな」って気づくことで、「自分はこういう人間なんだな」っていう解像度も上がって、「あ、こういう優しさもあるんだ」とかを知ることができて、人間としての感情の部分がより深まったなと思います。──3月7日からは「ano Hall Tour 2026」が始まりますが、どういうライブになりそうですか?ホールツアーは初めてで。キャパ的には狭めな会場もあると思うんですけど、だからこそ生身で、より距離感近く届けられるといいなって。地方を回るので初めて来る人も多いだろうから、今までやってきたことも崩さずしっかり自分のライブを観てもらえたらとも思ってます。「来てよかった」って思わせるライブが絶対できる──それは自信持って言えるので、今から楽しみです。初めて観る人が、次の日、その次の次の日も生きていく中で、僕のライブに来たことがどのくらい特別になるのかが楽しみだし、今まで来てた人も新たな気持ちで楽しめるライブにもなってるはずです。
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