アーティスト
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    進化する「クラシック・ミーツ・ポップ」サウンド

    おそらく今作はジオにとって、思い描いていたような音像をスウィートボックス時代以来最も理想に近い形で作品化できたアルバムといってもいいはずだ(ちなみに彼は、本作でミュージック・ビデオの監督も自ら務めている)。コンテンポラリーなポップ・ミュージックとしての重厚感とクラシックの閃きの組み合わせがどれもかなり緻密に構築されていて、ただの思いつきで作れるようなものではないことは『ノクターン』の内容から明らかだ。あるいは“Everything's Gonna Be Alright”でモチーフにした“G線上のアリア(管弦楽組曲3番)”を再度取り上げた“至上の愛”がよりいっそう完成度の高い試みとなっていることからもそれは明白だろう。スウィートボックスでのブレイク時は、トラックの音こそよく耳にしたもののどこかアーティストとしての存在は薄かったが、今回はシンフォビアそのものに注目が集まるのではないだろうか。そのためにもジオのみならず、アディーシャありきのユニットとして育っていってほしい。

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    提供:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ

    企画・制作:RO69編集部

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