あえて最高の「新譜」と言うッ!

ベル・アンド・セバスチャン『ザ・サード・アイ・センター』
2013年08月21日発売
ALBUM
ベル・アンド・セバスチャン ザ・サード・アイ・センター
もともと彼らの神髄は、極めて挑戦的な姿勢をキャッチーかつエモーショナルな形に集約できることにあった。だから90年代の3枚のアルバムは素晴らしかった。03年のラフ・トレード移籍第1弾『ヤァ!カタストロフィ・ウェイトレス』や直後のEP「ブックス」にも心酔した。でも、それ以降ちょっときれいに(インディー・ポップ的に)まとまりすぎ?と思っていた。そんなぼくにとって、これは3年前の『ライト・アバウト・ラヴ〜愛の手紙〜』以上に、ジャンルの枠を超えた挑戦心が(ふたたび)強く感じられる気がして、わくわくできる作品だ!
 
03年以降の、3枚のオリジナル・アルバムに入らなかったトラックの数々が(制作年度ではなく)流れを重視しつつ、実にいい感じで並んでいる。唯一の新規発表作が「ブックス」EPリード・トラック〝ユア・カヴァーズ・ブロウン〞(彼らの全レパートリー中トップ5に入るほど好きな異形ポップ。オリジナル・アルバム未収録曲)の、ミャオ・ミャオ(グラスゴーの新進エレクトロニック・アーティスト。昨年出たアルバムも良かった!)によるリミックス、というのも最高! (伊藤英嗣)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする