冒頭からドラマチックな展開の限りを尽くした“斬り捨て御免”(!)。シンセのシーケンスのようなイントロのギターが異常な疾走感を演出する“トーン・ビトウィーン・シラ・アンド・カリブディス”。甘美なメロディとハードコアの権化のようなアンサンブルの秒速スイッチングで聴く者を無限地獄へ叩き落とす“イントゥ・ザ・マウス・オブ・ヘル・ウィ・マーチ”……前作のクラシック・メタル感を、ほぼ全曲にフィーチャーされた怒濤のスクリームで押し流しながら突き進む今作。その極めつけはラスト“将軍”。11分18秒という時間軸の中でメロディアスとカオティックの極限のようなサウンド・テクスチャーの数々を、あくまで楽曲のドラマ性という部分に注ぎまくった結果、ヘヴィ・メタルの新時代の扉が開いた、とでもいうべきカタルシスに満ちている。
初回限定盤についてくるボーナスDVDには約50分に及ぶドキュメンタリー映像に加えギター&ベースの奏法解説(!)まで収録。ギター・キッズにとっても見逃せない1枚となっている。(高橋智樹)